川柳徒然草

川柳徒然草

コップ酒飲めば天下のご意見番

適度に酒を飲むと、ほろ酔いになって気持ちがほぐれる。 つい気分も高まり、天下国家を取った気にもなる。 しかし、ほどほどで止めるのがむつかしい。 酒酔いの段階は、爽快期→ほろ酔い期→酩酊期→泥酔期と続き最後は昏睡期...
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逆さ地図世界を別の目で見せる

私たちが普段見る地図は、北が上である。 しかも日本は、地図の真ん中に位置している。 私たちが世界を考えるとき、常にこの地図が頭を支配している。 したがって、世界の中心に日本があると思い込んでいる。 オースト...
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ガラス張りの経営だから底が見え

ガラス張りの経営が、正しい経営のあり方とされている。 本当にそうだろうか、疑問に思う。 なぜならどんな組織でも、表には出せない裏の部分または負の側面があるからだ。 ガラス張りの経営とは、経営者が考えている会社の方...
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手に余るわんぱくだから楽しみだ

わんぱくという言葉には、少年の頃を思い出す不思議な響きがある。 わんぱくとは、特に男の子が言うことをきかず、暴れまわったり、いたずらをしたりすることである。 そういう子供のことや、その行為についてもわんぱくという。 ...
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徳利振って空を確かめ今日終わる

寒い時の鍋物には、日本酒がよく合う。 その時は必ず、徳利の世話になる。 徳利(とっくり、とくり)は、注いだとき‘トクトク’と音がするのが‘とっくり’の名前のいわれという説がある。 良い音を出すためには口が広すぎて...
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テレビだけ話し相手に燗つける

たまに一人きりで夕食を摂るときがある。 そんな時は、テレビの前に席を移す。 テレビを相手にしていると、たまに相槌を打ったり、批判したりしている自分に気が付く。 話し声もないところで晩酌するのは、雑踏の中の孤独に似ている。...
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指折って春来るを待つランドセル

小学校の入学式は、人生初期の記憶に残る最大イベントだと思う。 新入学に直結するイメージは’ランドセル’である。 近年は、新入生にランドセルを購入するため、情報を集めたり、展示場などに出向いて選んだりする ’ラン活 ’が...
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カーナビが古く車は海走る

今の愛車は十年以上も載っており、カーナビも当初ついていたままになっている。 普段は、買い物中心の使い方をしているので、困ることはない。 しかし、たまに遠出をしたときは、ドギマギする事態にぶつかる。 ある時、勝手知...
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一言が多過ぎいつも渦の中

一言が多すぎると、周囲から浮き上がってしまう。 一言が多い人には故意に発言する場合と、無意識に発言してしまう二つのパターンがあるようだ。 故意型の人は、相手に不快な思いをさせることを意識して発言するタイプであり、計算さ...
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刀折れ矢尽き果てて泣き落とし

刀折れ矢尽きて、戦う手段をすっかり使い果たしてしまうと、残るは泣き落としである。 もっとも、『徒然草』80段には「武器を使い果たし、矢が尽きても、最後まで降参することなく、気持ちよく死んだ後に、初めて勇者と言われるようになる...
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