川柳徒然草

砂時計過去と未来を行き来する

砂時計は、時刻を計ることができず、時間を計測するタイマーとしての役割だけが機能する。 時刻を測ることのできないので、いわば’用のない時計’である。 しかし、多くの場所で砂時計を見かけるのは、不思議な魅力を持っているからだろう。...
川柳徒然草

タンポポをそおっと吹いて風にする

タンポポの、黄色い花が目立つ時期になってきた。花の間には、早くも綿毛が見える。 タンポポの綿毛は、風に乗って飛ばされやすいよう、羽に似た形をしていて、雨の日になると濡れないように閉じ、晴れるとまた開いて飛んでいく。 タ...
川柳徒然草

一病に慣れて生き抜く自信湧く

無病息災という言葉がある。‘無病’は病気をしないことである。 ‘息’には‘止める‘、’鎮める‘といった意味があり、そこから息災は’災いを鎮める‘ということを表す。 もともと‘息災’は仏教の言葉で、‘病気や災害といった災いを、...
川柳徒然草

いつまでもダークホースのままで終え

ダークホースという用語は、競馬界からから生まれている。 前評判は低いが優勝する力を秘めた馬のことであり、日本語では'穴馬'といわれる。 予想外の活躍をして、番狂わせを演じるかもしれない馬のことだ。 つまり、'力を秘めた馬...
川柳徒然草

することが何もないのでストレスに

暇でやることがない状況に置かれているとき、不安・不満・苦痛などついネガティブな感情を抱いてしまう。 何もしてなくても、徐々に精神面への疲労が蓄積されていく。 俗に言う’暇疲れ’というやつである。 忙しいときは嫌な...
川柳徒然草

中立と言ってだんまり押し通し

中立だと言って、会議の場で意見を言わずだんまりを押し通す人もいる。かならず、中立だからどちらにも与しないと、言い訳をする。こんな人に限って会議後の反省会、つまり飲み会では盛んに会議の批判を始める。 ’中立’とは、意見に偏りが無い状態...
川柳徒然草

ストップがかかっているから美味い酒

最近、日本に’禁酒の日’があると知った。 1月16日だ。 なぜ1月16日かというと、約100年前の1920年1月16日に、アメリカで“禁酒法”が施行されたことに由来する。 そもそも、アメリカの禁酒法は悪法で名高い...
川柳徒然草

真っ黒でなければ白と言いくるめ

国会討論などを見ていると、政治家の議論の進め方に、違和感を覚えることがある。 端的に言えば、議論に‘強い’ものが勝者となるようである。 議論に強いことを、しばしば'黒を白といいくるめる'という言葉で表現されることがある...
川柳徒然草

大吊橋空だけ眺め渡り切る

大吊橋が、各地にある。そこからの絶景とともに、スリル感も併せて、人気の観光スポットとなっている。観光客の歓心を呼ぶため、多くのつり橋は、歩行部分から下が透けて見えるような構造になっている。なるべく揺れないようにそっと歩くのだが、わたってい...
川柳徒然草

眠られぬ夜はポアロかホームズか

たっぷり昼寝をした日は、なかなか眠りにつけない。 そんな時は、ミステリーを読むことにする。 特に、アガサ・クリスティの作品は、トリックが巧みであり、シンプルで読み易い。 人物描写がいきいきとしており、会話が多いのも特徴で...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました