川柳徒然草

指折って春来るを待つランドセル

小学校の入学式は、人生初期の記憶に残る最大イベントだと思う。 新入学に直結するイメージは’ランドセル’である。 近年は、新入生にランドセルを購入するため、情報を集めたり、展示場などに出向いて選んだりする ’ラン活 ’が...
川柳徒然草

カーナビが古く車は海走る

今の愛車は十年以上も載っており、カーナビも当初ついていたままになっている。 普段は、買い物中心の使い方をしているので、困ることはない。 しかし、たまに遠出をしたときは、ドギマギする事態にぶつかる。 ある時、勝手知...
川柳徒然草

一言が多過ぎいつも渦の中

一言が多すぎると、周囲から浮き上がってしまう。 一言が多い人には故意に発言する場合と、無意識に発言してしまう二つのパターンがあるようだ。 故意型の人は、相手に不快な思いをさせることを意識して発言するタイプであり、計算さ...
川柳徒然草

刀折れ矢尽き果てて泣き落とし

刀折れ矢尽きて、戦う手段をすっかり使い果たしてしまうと、残るは泣き落としである。 もっとも、『徒然草』80段には「武器を使い果たし、矢が尽きても、最後まで降参することなく、気持ちよく死んだ後に、初めて勇者と言われるようになる...
川柳徒然草

油断大敵チャンスがピンチ連れてくる

砂糖は、塩を少し混ぜることによってより強い甘さを出すことができる。 チャンスだって、少しピンチの要素がある方が、大きなチャンスに見えるのかもしれない。 まさに「好事魔多し」である。 とかくよいことや、うますぎる話には、邪...
川柳徒然草

聞えよがしに鏡に向かい愚痴こぼす

’愚痴’とは、こぼすことによって状況が好転する見込みもないのに、くどくどと嘆くことを意味する。 ’聞えよがし’とは、‘聞こえよ’ +‘かし’ であり、‘聞こえよ’は‘聞こえる’ の命令形、‘かし’ は,古語の念を押したり,表現を強め...
川柳徒然草

長いものに巻かれておけば能天気

「長いものには巻かれろ」の精神は、日本人の特徴だと言われる。 長いものには巻かれろ、は、強い権力を持つ者や、強大な勢力を持つ者には、敵対せず傘下に入って従っておいたほうがよい、といった処世術を表す言い回しである。 日本人は争い...
川柳徒然草

昼休み終わり水入りへぼ将棋

藤井聡太二冠の活躍で、将棋界が湧いている。 てっきり将棋人口も増えていると思ったら、日本生産性本部の『レジャー白書2020』によれば、2019年の将棋人口は620万人で、前年の680万人から減少している。 将棋と並ぶ知的遊戯の...
川柳徒然草

平凡に徹するはずが騒がしい

毎日平々凡々とした生活を送っているつもりだが、いつも何か騒がしい。 「凡事徹底」という言葉がある。 当たり前のことを'当たり前に実践する'ということではなく、もう一歩踏み込んで'他の人には真似できないほど徹底的に実践す...
川柳徒然草

カイツブリもぐらたたきのように浮き

カイツブリは池でよく見かける、スズメよりやや大きい、黒い水鳥で赤いくちばしが可愛い。 水中で魚を追い回しているので、思いもよらぬところにひょこッと現れる。 まるで、もぐらたたきゲームのようだ。 日常的にももぐらた...
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