川柳徒然草

愚図る紳士なだめ写メ撮る七五三

11月15日の‘七五三’が近づくと、各地の神社は着飾った紳士淑女でにぎわう。 七五三は、男の子が3歳と5歳、女の子が3歳と7歳になったお祝いである。 3歳は「髪置(かみおき)の儀」と呼ばれ、男女ともそれまで髪をそり丸坊...
川柳徒然草

ビギナーズラック先輩たちの鼻白む

ビギナーズラックはある。 始めて、ゴルフコースに出た時、いきなりバーディを取った。 何度か行くうちに、ゴルフの難しさが分かるようになり、さっぱり腕が上がらなかった。 最初に釣りに行ったとき、いきなり30センチ以上あるキス...
川柳徒然草

完璧を少し崩して匠技

「完璧」とは、完全で、欠けている点がまったくないことを意味している。 「璧」は、平らで中央に孔のあいた宝玉のことであり、完璧はキズのない玉のことである。 「未完の美」と言う言葉がある。 物は完成した瞬間から崩壊の...
川柳徒然草

破たんした会社に片目のダルマ像

選挙のシーズンになると、多くの選挙事務所に飾られている‘だるま像’が映される。 だるまを飾るのは、厄除けや魔除けとするためか、祈願成就を目的としている。 祈願成就の場合、願いを込める時に、仏像と同じく「開眼(かいげん)」と呼び...
川柳徒然草

無人駅ホームの花が人を待つ

鉄道の旅をしていると、無人駅をよく見かける。 無人駅は、どことなくうらぶれた感じが付きまとい、物寂しい。 国土交通省の集計によると、2020年3月時点では9465駅のうち4564駅 (48.2%)が無人駅ということだ。 ...
川柳徒然草

内緒だと言われて妻にだけ話す

「人の口に戸は立てられぬ」と言うことわざがある。 一方で「世の取り沙汰は人に言わせよ」ということわざもある。 とにかく世間の人は、人のうわさをしたがるものだから、一々気にせずに、言いたい人には言いたいようにさせておく方がよい、...
川柳徒然草

負け犬と言われぬように先に吠え

犬は本来、オオカミと同じように、群れを形成して集団で生活する。 このため主従関係がはっきりしており、強いと認めた相手には逆らわない。 負け犬とは、喧嘩に負けて逃げる犬である。 人間関係においても、強い相手には牙を...
川柳徒然草

説得を受け納得のふりをする

社会生活を送るうえで、時に何らかの説得を受けることがある。 納得できないケースも結構ある。 粘られているうちに、時間切れで不承不承、説得に応じた形にさせられる。 説得とは、何らかのコミュニケーション手段を通して,...
川柳徒然草

使いこなした辞書に新語は見当たらぬ

NHKの放送文化研究所の調査によると、90%の人が「言葉が乱れている」と答えている。 言葉の乱れで、代表的なものに‘ら’抜き言葉がある。 可能の意味の「見られる」「来られる」等を「見れる」「来れる」のように言うことであ...
川柳徒然草

窮すれば見かねて神が顔を出す

「貧すれば窮する」と言うことわざがある。 貧しくなると困ってしまう、と、ごく当たり前のことを言ってるだけである。 後ろに「窮すれば通ず」がつながる。 最悪の事態に陥ってどうにもならなくなると、かえって活路が開ける、と言う...
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