歩行速度は筋肉の衰えなどから、年をとるにつれて徐々に遅くなる。
100Mを歩く時間を測定したデータによれば、
20.30代80秒以内
40代 80~85秒
50代 85~97秒
60代 97~103秒
70代以上 103~111秒
となっており、高齢になるほど歩行速度が落ちていることがうかがえる。
さらに、この歩行速度が125秒以上かかると認知症の疑いがあることも分かっている。
歩行速度が速い人ほど、高齢になっても生存率が高くなる。
特に75歳以上ではその傾向が顕著であることも確認されている。
その理由は速く歩くことによって血流を促し、心臓や肺、脳などが活性化し、さらに筋肉への刺激となるからだとされている。
歩行速度は歩幅と歩数によるが、同じ調査によると歩幅は、
20代 62センチ以上
30代 60センチ以下
40代 57センチ以下
50代 55センチ以下
60代 50センチ以下だが、
70代以上となると45センチ以下になっている。
普段の歩幅プラス10cmのウォーキングが推奨されている。
歩幅が大きくなると自然にスピードが上がり、筋肉に刺激が与えられ、筋トレ効果が期待できるようだ。
一日中パソコンか書物に向かっていると、たまに散歩に出たときに自分の歩幅が狭くなっていることに気づき愕然とする。
母の散歩に付き合って、そのゆっくりさにイライラした覚えがあるが、今は自分がその領域に近づいているようだ。
歩幅を大きくして、歩行速度を上げて歩くように、心がけよう。