負けてたまるか闘志が燃えるがん病棟

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ガンも、近年は不治の病ではなくなっている。

しかし、がんの宣告を受けると身構えてしまう。

がんセンターに入院したことがあるが、雰囲気は暗かった。

中には、今日にも死にそうな顔をしている人もいた。

人間、いつかは必ず死ぬのだから、相応の覚悟をしておけばそんなに苦しまなくても良いのではないかと思う。

メメント・モリ(memento mori)とは、ラテン語で「死を想え」「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」といった意味の警句である。

元々は古代ローマで、戦いに勝利した将軍が凱旋パレードを行う際、付き添いの奴隷に「今日は良くても明日はどうなるか分からないから気を抜くな」という意味で、言わせていた言葉だ。

アップル創業者のスティーブ・ジョブズは「人生を左右するわかれ道を選ぶ時、一番頼りになるのは、いつかは死ぬ身だと知っていることだと思います」と語っている。

さらに、「もし今日が最後の日だとしたら、今からやろうとしていることをするだろうか」と問うている。

その答えがいつまでも「NO」のままなら、ちょっと生き方を見直せということである。

人生の最後を、どのように迎えたいのかしっかりイメージしておくことが、豊かな人生を送るコツだと言えそうだ。

‘死’の段階から逆算して、人生を考えることも大切だろう。終わりよければ、すべてよしである。