じゃんけんでも、負けるのは癪に障る。
そこで、じゃんけんに関する論文を探してみた。
意外?にも、結構たくさんあったので、驚いた。
じゃんけんに勝つ方法として、数学的や心理学的な分野から研究報告が出されている。
たかがじゃんけんと言っても、それを研究するとなれば、かなり手間がかかっているはずだ。
これらの論文を読んだからと言いて、必ず勝つわけではないが、勝つ確率は上がるのではないだろうか。
という理由で、じゃんけんについて研究した論文を、いろいろ読んでみた。
最近読んだ研究成果で、桜美林大学の吉沢光雄教授の確率的な方法が面白かった。
報告によると、グー・チョキ・パーの出る確率は、グーが35%、チョキが33%、パーが32%となっている。
つまり、じゃんけんで勝つ確率は想定ではほぼ33%だが、実際にはグーがやや高いということになる。
そして、「あいこ」になった時「続けて前に出したのと同じ手を出す確率」22%という結果が出た。
それ以外の手を出す確率は78%ということである。
そこで作戦を考える。
「最初はグー」,「じゃんけんポン」で’グー’を出す。
相手も‘グー’を出す確率が高いので、‘あいこ’には持ち込める。
また‘負ける確率’は一番低い。
次に、相手が’グー’を出す確率は22%だから、‘チョキ’か’パー’を出しておけば、‘負けない確率’は78%になる。
さらに‘あいこ’となった場合は、違う手を出せば‘負けない確率’は78%である。
整理して考えると、最初の‘あいこ’の時に、’グー’に負ける‘チョキ’を出した場合、負ける確率は22%である。
すなわち、勝つかあいこになる確率、つまり‘負けない’確率は78%ということだ。
つまり、じゃんけんに勝つコツは、最初に‘あいこ’の確率が高く、‘負ける確率’が低い‘グー’を出す。
その後は、その出した手に負ける手を出すことで、勝率を大幅にアップさせることが可能だ。
こうして、じゃんけんの勝率は約33%から大幅に上回る。
「苦しい時の神頼み」ということわざがある。
しかし、理屈でしっかり考えれば、神に頼らなくても解決することができるのかもしれない。
’運任せ’とも言われるが、‘運’も少しはコントロールできるようだ。