川柳徒然草

川柳徒然草

尻に火がついて慌てて神頼み

「尻に火が付く」という言葉をよく聞く。 行動心理学に、行動遅延傾向という言葉がある。 やらなければならない課題や仕事を、ぎりぎりになるまでやらないで放っておいたり、そのために完成できなかったりすることである。 つまり、‘...
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華やかに見えて影持つ曼珠沙華

曼殊沙華という文字を見ると、華やかさを感じるが、彼岸花というと暗いイメージを想定する。 洋名では、リコリスという名で、町の花屋で普通に売られている。 少年時代に読んだ、北原白秋の詩集『思ひ出』の中の作品の、のちに山田耕...
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蒔いた種思うほどには花咲かず

「蒔かぬ種は生えぬ」とは、原因がないのに結果が生じることはないという例えである。‘因果応報’という言葉もある。よい行いをすればよい結果が生まれ、悪い行いをすれば悪い結果が返ってくるということである。仏教では、結果も大切にするが、それ以上に...
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清貧ですと見栄張りながら宝くじ

’清貧’ という言葉が、注目された時期があった。清貧とは、貧乏だが、心が清らかで行ないが潔白であることということで、多くを求めず、貧乏に安んじていることを表している。所有に対する欲望を制限することにより、精神的な豊かさを生み出すという、...
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突き抜けて上にも申す「申」の意気

‘申’という字の‘もうす’は、説明するとか述べるなどの意味を持つ。 より正確に言うと、下の者が上の者にものを言うときや、してさし上げるということで、他人に何かをすることのへりくだった言い方に使われる。 ‘申’の字は、稲...
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たらればが歴女の夢を膨らます

‘歴史’は面白い。 歴史をそのまま知ることは、過去の様々な行為の結果を知ることであり、今置かれている現実に対する重要な判断材料になる。 近年は歴史好きの女性が増えて、’歴女’と言われている。 テレビ番組にも、様々な切り口...
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野仏に日傘差しかけバスを待つ

’野仏’は、地方都市の町はずれでよく見かける。野仏がたたずんでいるような場所では、バスはめったに来ない。たまに来るバスに乗るため、田舎の人は早めに来て待っている。屋根も無いバス停で、老婆がお地蔵さんに日傘をさしかけているのを見ると、「日本...
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軽はずみなことはよせよと屋台酒

屋台では、あまり深刻な相談事は出ない。 したがって、アドバイスも気楽なものになる。 「まあまあ」か「軽はずみはよせ」程度のもので済む。 軽はずみとは、よく考えないで行動したり、ものを言ったりすることであり、言動の軽々しい...
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弘法は字の誤りに筆を投げ

「弘法も筆の誤り」ということわざがある。 弘法大師は、日本の書道史上の最も優れた、平安時代初期の‘三筆’の一人である。 平安時代末期の『今昔物語集』巻十一の第九話に「亦、応天門ノ額打付テ後、是ヲ見ルニ、初ノ字ノ点既ニ落失タリ」...
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オセロでもむきになるので嫌われる

オセロだって、負けるのは嫌だからついむきになってしまう。 オセロゲームは、日本で考案され世界に普及したゲームである。 元々、19世紀にイギリスで考案されたリバーシというゲームを、ボードゲーム研究家・長谷川五郎氏が、19...
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