川柳徒然草

川柳徒然草

ふくろうが夜のカオスに誘い込む

山が迫っている地区に住んだことがある。 年中小鳥の声が聞こえ、春にはヤマザクラなどが咲き乱れて、とても良い環境だった。 ウグイスの鳴き較べなど、都会の郊外とは思えない雰囲気を楽しんだ。 夏の夜、時々フクロウの鳴き声がした...
川柳徒然草

自販機に運命託しみくじ買う

神社に行くと、必ずお神籤を買う人がいる。 おみくじの起源は、室町時代の『元三大師神籤』といわれる。 五言四句の偈文(げもん)で意味を読み取り、運命を判断したようだ。 現在の形になったのは、山口にある二所山田神社の宮司が女...
川柳徒然草

四角四面な男で角印押したがる

現役時代、毎日のように様々な書類が来ていた。 当然、重要な書類には印鑑が押してある。 しかし、単なる会議の通知に公印略という表示をしている案内をしばしば見かけた。 その会議のメンバーとして選任されているのだから、いちいち...
川柳徒然草

ニュータウン シルバータウンに様変わり

各地で、ニュータウンという名がついた、空き地空き家だらけのシルバータウンを目にする。 ニュータウンは、日本が高度経済成長を遂げた1960年代から1980年代にかけ、大都市周辺のベッド・タウンとしての大型団地開発がすすめらた。 ...
川柳徒然草

乾杯でやっと沸き立つ大広間

改まった宴会は苦手である。 特に、盃を持って目上の人の席に行き「お流れを頂戴します」などは大嫌いだ。 したがって、宴が始まっても、ほとんど席を動かない。 態度がでかいと、陰でいう人も居るようだが、そのために世渡りで損した...
川柳徒然草

テレビ見てごみ出しの日を思い出す

ゴミ出しは、細かく分別しなければならず、種類ごとに収集日も違うので、つい忘れがちである。 古代の都市は、ごみの層の上に積み重なるように建設されており、すでにこの時代もごみの処理に手を焼いていた様子がうかがえる。 日本では、縄文...
川柳徒然草

尺取虫が測った枝は今日も伸び

尺取虫は、ガの幼虫である。芋虫や毛虫の仲間だ。 尺取虫は、他の芋虫や毛虫より他の蝶や蛾の幼虫よりも腹脚が3対少なく、足が前と後ろの2箇所にしかない。 そのため、長さを計っているような歩き方をすることが、名前の由来になっている。...
川柳徒然草

花言葉知ってるはずと花贈る

お祝いやお見舞いに、花を贈ることが多い。 いただいた方も、素直に喜んで目立つ場所に飾る。 花を贈るときに、花言葉を添えておくと、思いやりの気持ちがぐっと深まる。 花言葉は、世界各地にあるようだが、日本で一般的に知...
川柳徒然草

叩いたら笑顔が返る西瓜売り

夏になると、八百屋の店先にスイカが並ぶ。 ときには、スイカ売りの車がやって来る。 どっさり積み上げられたスイカの山から、出来ればおいしいものを選びたい。 昔ながらの選別方法である、スイカのお尻をポンポンと叩いてみる。 ...
川柳徒然草

座右の銘取りあえず「無」としておこう

たまに、座右の銘について尋ねられることがある。個人的には、「一切唯心造」という華厳経の言葉を座右の銘にしているのだが、説明がややこしいので面倒な時は、無いと答える。これが誤解を招く。書面で尋ねられた時に、無いというつもりで「無」と書くと、...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました