乾杯でやっと沸き立つ大広間

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改まった宴会は苦手である。

特に、盃を持って目上の人の席に行き「お流れを頂戴します」などは大嫌いだ。

したがって、宴が始まっても、ほとんど席を動かない。

態度がでかいと、陰でいう人も居るようだが、そのために世渡りで損したとは思ってない。

宴会とは、飲食を共にすることによりお互いのコミュニケーションを深める行為である。通常少人数行うものは宴会とはいわず、ある程度まとまった人数で行う。

現在確認されている最古の宴会の事例は、約1万2000年前の弥生時代初期に、祭礼儀式の一環として一部として行われたものが確認されている。

この時の料理は、野牛や亀の肉と思われ、全部で17キロ以上(35人分以上)あったと推定されている。

このような宴会を通じて、地域社会が発展して農耕中心の生活に移行していったらしい。

乾杯は、宴席において会を主導する者の合図により、参加者全員が揃った事を契機に、食事や飲み物に手をつけるきっかけとして行われる。

遅れて来る者が居る場合、定刻に行ったうえで到着後も改めて行ったり、定刻前に練習と称して飲み始めることもある。

今の形で乾杯が行われるようになったのは、江戸時代末期のペリー来航時からと言われている。

黒船で行われた宴席で乾杯していた様子を、幕府役人が垣間見て、その所作を真似たことが日本での乾杯の先駆けであると推察されている。

さあ飲むぞと、気合が入る一瞬でもある。

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