赤鬼青鬼がぐったりと寝る終電車

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終電車は、様々な人間模様がみられる
最も目立つのは、ぎりぎりに駆け込む酔っ払いのグループだ。
乗り込んですぐは元気いっぱいで、周りの迷惑もお構いなくしに大声でしゃべり合っている。
しかし、空席にありついて座ったとたん、眠り込んでしまう。

酒の酔い方については段階がある。
‘ほろ酔い’から、‘酩酊’を過ぎ‘泥酔’、最後は‘昏睡’となる。

脳には、脳にとって有害な物質をブロックする‘血液脳関門’がある。
アルコールは、脳関門をやすやすと通過し、脳の機能を一時的に麻痺させる
特にアルコールによる影響が出やすいのは、前頭葉、小脳、海馬の3つである。

前頭葉は人間の思考や理性の制御をつかさどる、‘理性のガードマン”である。
この機能がマヒすると、やたら大きな声でしゃべる。
「ここだけの話……」という秘密がつい出る。
遠くても歩いて帰ろうとする、などの行動を起こす。

小脳は平衡感覚、精緻な運動や行動、知覚情報などをつかさどる
この部分の機能がマヒしてくると、ろれつがまわらなくなったり、千鳥足になる。

記憶をつかさどる海馬には、短期記憶を残し、それを長期記憶に変えるという2つの役割を持つ。
昨夜の言動についての記憶喪失は、「記憶の忘却」といわれ、この部分の機能マヒによる。
長期記憶は、“思い出記憶”“エピソード記憶”ともいわれる。
相当酔っぱらっていても、ちゃんと帰宅できるのは、この機能のおかげだ。

なるべく、周囲に迷惑をかけないように酔いたいものだ。

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