川柳徒然草金は無いが夢を語れる暇は有る'貧乏暇なし'ということわざがある。しかし、貧乏でも暇がないということは、貧乏を脱する機会が有るということだ。最もいけないのは貧乏暇ありで、これは貧乏を脱する方法がない。世の中で一番みじめなのは’貧乏暇だらけ’である。することも無いという...2021.07.08川柳徒然草
川柳徒然草局面を動かすために端歩突く 世の中には、大は国際問題から、小は家庭内の問題まで、様々な交渉事がある。 全く硬直してしまうこともある。 動かないからといって、双方がじっとにらみ合っているわけにもいかない。 こんな時に、将棋の格言「手のない時に...2021.07.07川柳徒然草
川柳徒然草ご旅行ですか いいえ入院支度です 毎年恒例のように入院を繰り返していると、旅行に行くような気分で支度をしている。 昔、海外旅行をした時の場合と似ているようだ。 最初の頃は、あれこれと余計なことを考え大荷物になっていたが、慣れるに従いだんだん少なくなって、国内旅...2021.07.06川柳徒然草
川柳徒然草鮮やかに咲いた花ほど先に枯れ 春になると、一斉に花が咲き始めて、散歩が一段と他の楽しくなる。 早く咲いた花ほどより鮮やかに見えるのは、周りに比較するものが何もないためだろう。 当然、早く咲いた花ほど早く刈れる。 花によって、‘枯れる’という表...2021.07.05川柳徒然草
川柳徒然草活断層が都市の虚構を揺り崩す 日本は、自然災害が多い国だ。 中でも、人体に感じる有感地震の回数は年に1,100回以上で、これは1日あたり3~4回の割合になる。 日本では、世界で起きる地震の10~15%が発生しており、マグニチュード6.0以上の大地震に絞れば...2021.07.04川柳徒然草
川柳徒然草スタートはしたがゴールは知らぬまま 人生には、望むか否かに関わらず一斉にスタートさせられるケースがいくつか存在する。まず、出生によって人生のスタートを切らされる。学校生活も、その年齢に達したら一斉にスタートである。定年というのも、無理にでも第二の人生へのスタートを切ることに...2021.07.03川柳徒然草
川柳徒然草釣った鯛自慢話を添えて来る 釣り好きの友達がいると、時々釣りたての魚をいただくことができるのでありがたい。 刺身にして、じっくり晩酌を楽しみ、後日、おいしかったと礼を言えば、すっかり満足してもらえる。 釣り好きのことで、作家の開高健が『オーパ!』...2021.07.02川柳徒然草
川柳徒然草頑張らなくてよいと言われて奮起する 「頑張らなくてよいのですよ」と、東北大震災の被災地で、瀬戸内寂聴さんが話していた。我慢強いのは美徳だが、我慢は十分しているから、これ以上頑張らなくてよいのですよ。言いたいことがあれば、ちゃんと口に出して良いのです、という内容だった。 ...2021.07.01川柳徒然草
川柳徒然草ぬるま湯にすっかり馴染みゆで蛙 カエルは、いきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出す。 常温の水に入れて徐々に水温を上げていくとのんびりしてしまい、逃げ出すタイミングを失って、最後には死んでしまう。 ゆでガエルの法則という。 アメリカのグレゴリー・ベイトソン...2021.06.29川柳徒然草
川柳徒然草手一本絞めて消え去る蚊の命 蚊のメスは、産卵の栄養を得るために血を吸う。産卵は4~5回である。したがって、血を吸うのも一生に4~5回のみであり、同じ蚊が一晩に何度も吸血することはない。 蚊に刺されそうなときに叩くと、蚊は死にそうになった体験とその人の匂いを結び...2021.06.28川柳徒然草