川柳徒然草

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まあまあの呪文で埋まる浅い溝

’まあまあ’は、便利な言葉であり不思議な言葉である。 十分ではないが、一応は満足できる状態を示す場合がある。‘そこそこ’の評価を与えている場合だ。 十点ではないが、七点くらいはありそうだ。 儲かりまっか?の問いに...
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内弁慶七人の敵避けて逃げ

内弁慶と言われる人のことは、結構多く耳にする。 能力等に自信がなく、自己肯定感の弱い人は、家の外で明確な自己主張ができない。 その反動として、家族など身内などのごく親しい相手に対しては威圧的に接するようになる。 自分を良...
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モナ・リザは能面に似た笑みを見せ

モナ・リザ は、不思議な表情を見せている。 能面に比定されることも多い。 能面は、'曖昧な表情' や '非対称な作り' が、演者の表現と結びつくことで多様な表情が浮かび上がってくる。 ‘曖昧な表情’は、あらゆる'...
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大井戸に住んで大海知ってる気

永年、大きな組織にどっぷり浸かっていたら、自分の住んでいる世界を大海と思ってしまうらしい。 ’井の中の蛙大海を知らず’ということわざがあるが、大海とは広い世間の事であり、多様な価値観を持つ人たちの集まりの事である。しかし、大きな組織...
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弁解はせぬがへの字に口結ぶ

弁解ばかりしていたら、人間が小さくなる。 堂々と、述べることは述べ、謝ることは謝る、というけじめが必要だ。 ソクラテスのように、堂々と’弁明’’できればそれに越したことはない。 謝らなければいけないことは、謝ろう。
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与一は扇 テルはりんごを弓の的

古今東西、弓の名人はたくさんいる。 とくに有名なのは、ウィルヘルム・テルだ。13世紀から14世紀のスイスで活躍したとされる。 テルがとくに有名なのは、80歩離れた所から、息子の頭上のリンゴを射ち落とす場面である。 逮捕さ...
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平行線だからもつれもしない仲

議論が平行線のまま終わった、という話を聞くことがある。 平行線だから、もつれなかっただけ良かったなと思うが、聞いているとどうやらもつれたみたいである。 もつれるということは、互いの主張が近づいていたということだから、少なくとも...
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祝辞代読スポットライト眩し過ぎ

来賓あいさつで、代読しなければならないときがあった。 予め原稿は渡されているのだが、自分の文章でないからリズムが違って、読みにくい。 噛んじゃいけないと要らぬ緊張をするので、ますますリズムが気になり、スポットライトを浴びている...
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起き上がり小法師のように立ち上がる

東日本大震災からの復興支援として、’起き上がりこぼしプロジェクト’というのがあり、世界各地で活動していると知った。 起き上がりこぼしは、福島県会津地方に古くから伝わる縁起物であり、郷土玩具の一つである。 何度倒しても起き上がる...
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食道楽少し危ないものも食べ

ネットで「世界の珍しい食べ物101」という記事を見つけた。 世界の珍しい食べ物として、サルの脳(中国、アフリカ)、コブラの心臓(ベトナム)、ガラガラヘビ(アメリカ)などが挙げられている。 昆虫類もかなりある。 ...
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