川柳徒然草

川柳徒然草

大井戸に住んで大海知ってる気

永年、大きな組織にどっぷり浸かっていたら、自分の住んでいる世界を大海と思ってしまうらしい。 ’井の中の蛙大海を知らず’ということわざがあるが、大海とは広い世間の事であり、多様な価値観を持つ人たちの集まりの事である。しかし、大きな組織...
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弁解はせぬがへの字に口結ぶ

弁解ばかりしていたら、人間が小さくなる。 堂々と、述べることは述べ、謝ることは謝る、というけじめが必要だ。 ソクラテスのように、堂々と’弁明’’できればそれに越したことはない。 謝らなければいけないことは、謝ろう。
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与一は扇 テルはりんごを弓の的

古今東西、弓の名人はたくさんいる。 とくに有名なのは、ウィルヘルム・テルだ。13世紀から14世紀のスイスで活躍したとされる。 テルがとくに有名なのは、80歩離れた所から、息子の頭上のリンゴを射ち落とす場面である。 逮捕さ...
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平行線だからもつれもしない仲

議論が平行線のまま終わった、という話を聞くことがある。 平行線だから、もつれなかっただけ良かったなと思うが、聞いているとどうやらもつれたみたいである。 もつれるということは、互いの主張が近づいていたということだから、少なくとも...
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祝辞代読スポットライト眩し過ぎ

来賓あいさつで、代読しなければならないときがあった。 予め原稿は渡されているのだが、自分の文章でないからリズムが違って、読みにくい。 噛んじゃいけないと要らぬ緊張をするので、ますますリズムが気になり、スポットライトを浴びている...
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起き上がり小法師のように立ち上がる

東日本大震災からの復興支援として、’起き上がりこぼしプロジェクト’というのがあり、世界各地で活動していると知った。 起き上がりこぼしは、福島県会津地方に古くから伝わる縁起物であり、郷土玩具の一つである。 何度倒しても起き上がる...
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食道楽少し危ないものも食べ

ネットで「世界の珍しい食べ物101」という記事を見つけた。 世界の珍しい食べ物として、サルの脳(中国、アフリカ)、コブラの心臓(ベトナム)、ガラガラヘビ(アメリカ)などが挙げられている。 昆虫類もかなりある。 ...
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腑に落ちず世相斜めにぶった斬る

内閣府の、平成20年2月調査「社会意識に関する世論調査」を読んでみた。 日本の誇りでは、 「長い歴史と伝統」48.1%  「美しい自然」46.6%  「すぐれた文化や芸術」44.9%となり、 以下 「...
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七十を過ぎても超える矩がある

論語に「七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず」というのがある。 70歳になったら、自分の心のままに行動しても、道を踏み外す事が無くなったということだ。 唐の詩人杜甫は「人生七十、古来稀なり」という詩を残している。 七...
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観音に詣で優しい風を受け

仏像を見るのが好きである。 仏像を眺めていたら、安心感を覚えリラックスできる。 時には、好きな仏像から爽やかな風を感じることがある。 仏像と向き合っていて、正面から感じる風だから、建物を通り抜けている風とは思えない。 ...
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