川柳徒然草

川柳徒然草

ここだけの話が風に乗って散り

ここだけの話と言って聞かされた話を、みんな知っていたなんて経験は誰にでもあるだろう。ここだけの話と内緒めいて話されたからには、良い話でないことはほぼ間違いない。「人の口に戸は立てられぬ」というが、悪い話はあっという間に広がる。 マー...
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一枚の絵馬に溢れる願を掛け

今の時季、太宰府天満宮はそろそろ‘飛梅’が咲くころであり、たとえ雪が降っていても、間もなく春だなあ、という気になる。 例年であれば参道は、合格祈願の参拝客であふれている。 参拝客は必ず絵馬に願をかけ、絵馬掛け処に掛けて...
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はらわたを煮え繰り返すモツ鍋屋

福岡では、もつ鍋が色々楽しめる。 しょうゆ味、みそ味のほかに、鶏の出汁を使った博多水炊き風や、チゲ風、カレー味まである。 鉄板で焼いたり、ジンギスカン風にしたりとモツ料理のレパートリーは様々だが、多様な味を楽しめるのは...
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一隅を照らすつもりでボランティア

「一隅を照らす これ即ち国宝なり」は、伝教大師最澄の言葉である。 片すみの誰も注目しないような物事に、ちゃんと取り組む人こそ尊い人だ、という意味である。 この言葉は、35年にわたり、アフガニスタン医療と農業の改革に取り...
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不老不死願いサプリを買いあさる

人生百年時代となり、不老不死 を本気で研究する時代がやってきたようだ。 現に、アマゾンやグーグルがこの研究に大型の投資を行っている。 始皇帝は不老不死の薬を求めて、徐福を蓬莱国とされた日本に派遣したが、薬は見つけられな...
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火炎土器縄文人のロマン見る

博物館で’火炎土器’を見た。 実際には、火焔型土器(かえんがたどき)と呼ばれ、縄文時代中期(約5千年前)に使用された土器である。 主に新潟県の信濃川流域から出土する。 粘土紐を張り付けて作られた、深鉢型をしている...
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曖昧な相槌打って嘘がばれ

相槌の「あいうえお」というのがあるそうだ。‘あ’は、‘アリガタイとかアリガトウ’と、感謝の気持ちを込めた相槌である。‘い’は、‘イエイエ’で、謙遜しながら相手の話を引き出す。‘う’は‘ウンウン’であり、親しい間柄での同調を示し、うなづきを...
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禁酒するか禁煙するかまた迷う

恒例のように、禁酒や禁煙を宣言する人がいる。 宣言しても、すぐそれを破ってしまうから、また宣言しなければならなくなる。 禁酒にしろ、禁煙にしろ、全くゼロにしようとするから難しくなり、苦しくなり結局守れないということになるのだろ...
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不動尊の憤怒の相に目を逸らす

密教系の寺院に多い不動尊の怒りの目を見ると、なぜか目を逸らせる。 お前は悪いことをしたのだと、睨みつけられている気がするからである。 誰だって、大なり小なり後ろめたいことがあるはずだから、何もありませんとは言えない。 だ...
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アップダウンあって人生気が抜けぬ

正月恒例の、箱根駅伝をテレビで楽しんだ。 毎年見ているが、いつも往路5区の山登りは、見ているだけで力が入る。 ひたすら上る学生たちの姿に感激するが、こちらも疲れてしまう。 現実の世界は、適当にのぼりがあって、くだ...
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