川柳徒然草

川柳徒然草

着ぐるみに会釈をされたどうしよう

ショッピングセンターで、子供向けのショーを見ていた。 突然着ぐるみの怪獣が寄ってきて、ぺこりとお辞儀してくれた。 そのころ、時々大学で講義をしていたので、学生のだれかだろうとは思うが、誰なのかわかるはずもない。 とりあえ...
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ぼおっと生きているから天才かもしれぬ

NHKテレビ「チコちゃんの ぼおっと生きてるんじゃないよ!」を、いつも楽しく見ている。 我々が普段、当たり前だと思いこんでいることで、実はよく知らないことが多いのに驚かされる。 我々は、自分勝手な理屈で、物事を判断していること...
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肩書が取れて頭が低くなり

「実るほど頭が下がる稲穂かな」という言葉がある。 しかし、穂の中身が充分に育っておらず中身がスカスカの場合、穂に重みがなく、頭を下げることもない。 見た目や肩書きだけ立派で中身が伴っていない小人物ほど謙虚さがなく、尊大に振る舞...
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ここだけの話が風に乗って散り

ここだけの話と言って聞かされた話を、みんな知っていたなんて経験は誰にでもあるだろう。ここだけの話と内緒めいて話されたからには、良い話でないことはほぼ間違いない。「人の口に戸は立てられぬ」というが、悪い話はあっという間に広がる。 マー...
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一枚の絵馬に溢れる願を掛け

今の時季、太宰府天満宮はそろそろ‘飛梅’が咲くころであり、たとえ雪が降っていても、間もなく春だなあ、という気になる。 例年であれば参道は、合格祈願の参拝客であふれている。 参拝客は必ず絵馬に願をかけ、絵馬掛け処に掛けて...
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はらわたを煮え繰り返すモツ鍋屋

福岡では、もつ鍋が色々楽しめる。 しょうゆ味、みそ味のほかに、鶏の出汁を使った博多水炊き風や、チゲ風、カレー味まである。 鉄板で焼いたり、ジンギスカン風にしたりとモツ料理のレパートリーは様々だが、多様な味を楽しめるのは...
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一隅を照らすつもりでボランティア

「一隅を照らす これ即ち国宝なり」は、伝教大師最澄の言葉である。 片すみの誰も注目しないような物事に、ちゃんと取り組む人こそ尊い人だ、という意味である。 この言葉は、35年にわたり、アフガニスタン医療と農業の改革に取り...
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不老不死願いサプリを買いあさる

人生百年時代となり、不老不死 を本気で研究する時代がやってきたようだ。 現に、アマゾンやグーグルがこの研究に大型の投資を行っている。 始皇帝は不老不死の薬を求めて、徐福を蓬莱国とされた日本に派遣したが、薬は見つけられな...
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火炎土器縄文人のロマン見る

博物館で’火炎土器’を見た。 実際には、火焔型土器(かえんがたどき)と呼ばれ、縄文時代中期(約5千年前)に使用された土器である。 主に新潟県の信濃川流域から出土する。 粘土紐を張り付けて作られた、深鉢型をしている...
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曖昧な相槌打って嘘がばれ

相槌の「あいうえお」というのがあるそうだ。‘あ’は、‘アリガタイとかアリガトウ’と、感謝の気持ちを込めた相槌である。‘い’は、‘イエイエ’で、謙遜しながら相手の話を引き出す。‘う’は‘ウンウン’であり、親しい間柄での同調を示し、うなづきを...
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