川柳徒然草

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熱戦を終えて飲み屋でノーサイド

ラグビーでは、試合が終了すると’ノーサイド’という。 試合が終了したのだから、どちらのチーム(サイド)という区別なく、同じ仲間である、と宣言している。 戦いが終わると、敵味方がなくなるのだから、ノーサイドという言葉はとても素敵...
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駅弁食べて手軽に旅をした気分

デパートやスーパーで、しばしば駅弁大会が開かれる。 たいがい、どこも賑わっている。 駅弁大会は、全国各地の味わいとともに、想像の旅気分にもさせられる。 わが国には、各地に名物の駅弁がある。 例えば、函館本線...
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目の高さ変えて豊かさ見えてくる

豊かさを求めても、向こうからはやっては来ない。 こちらから、積極的に迎えに行かなければならない。 しかし、やみくもにうろうろしても、見つかるはずがない。 マネジメントの世界で、「鳥の目、虫の目、魚の目」ということ...
川柳徒然草

ガン告知受けてこっそり隠す過去

秘密を持ったままで、人生を終わりたくない。しかし、誰でも多少の秘密はあるだろう。できれば、それは秘密のままにしておきたい。 いよいよ最後を覚悟した時、秘密を隠さなければという気が起きる。 しかし、その秘密は何だと考えると、大したことも無いようだ。
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善人だから悪いことには目をつぶる

善人ぶって世の中を渡っているつもりだ。 善人というと、どちらにもいい顔をするとか、他人の評価ばかり気にする、などのイメージが付きまとう。 上っ面の評価では、心にも無いお世辞を言うとか、世渡り上手などといわれる。 ...
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青猫がさまよう街にネオン消え

萩原朔太郎の詩に「青猫」というのがある。 詩集のタイトルに使ったほどだから、よほど愛着のあった詩だろう。 朔太郎は青猫のことを、英語のblueから「希望なき」「憂鬱なる」「疲労せる」の意味を含んだ、「物憂げなる猫」のことだと、...
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まだ慾があるので生きていけるかも

高齢になると、枯れてくるものなのかもしれない。無意味に過ごす時間も増えている。ちょっと反省している。 織田信長の頃は‘人生わずか五十年’だったが、今や百年を目指す時代になっている。せめて九十まではまともに体も動き、頭も働いたとすれば...
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墨痕鮮やか読めない字が躍る

元日の朝、最大の楽しみは年賀状である。 現役を引くと、お付き合いは年賀状だけという相手も増えてくる。 年の初めに、いただいた賀状を見ながら、昔を思い出すのも、新しい年へのアクセルになる。 むかしのように印刷屋に頼...
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磨いたら値打ちが下がるいぶし銀

いぶし銀という表現がよく使われる。 ベテランの渋い味を表していることが多い。 一見した美しさというより、渋さや奥行きを持っていて‘魅力的な人’という意味に捉えられている。 目立たないが実力があり、しかも縁の下の力持ち的な...
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円窓を通し世界を丸く見る

禅寺には、円窓がたくさん見られる。「悟りの窓」というらしい。 円窓を通して見える景色は、なんとなく他とは違って見える。 窓越しの庭園を見ると、自然がまるで芸術作品のようだ。 世界を丸い枠で切り取っているのだから、...
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