川柳徒然草

川柳徒然草

禁酒するか禁煙するかまた迷う

恒例のように、禁酒や禁煙を宣言する人がいる。 宣言しても、すぐそれを破ってしまうから、また宣言しなければならなくなる。 禁酒にしろ、禁煙にしろ、全くゼロにしようとするから難しくなり、苦しくなり結局守れないということになるのだろ...
川柳徒然草

不動尊の憤怒の相に目を逸らす

密教系の寺院に多い不動尊の怒りの目を見ると、なぜか目を逸らせる。 お前は悪いことをしたのだと、睨みつけられている気がするからである。 誰だって、大なり小なり後ろめたいことがあるはずだから、何もありませんとは言えない。 だ...
川柳徒然草

アップダウンあって人生気が抜けぬ

正月恒例の、箱根駅伝をテレビで楽しんだ。 毎年見ているが、いつも往路5区の山登りは、見ているだけで力が入る。 ひたすら上る学生たちの姿に感激するが、こちらも疲れてしまう。 現実の世界は、適当にのぼりがあって、くだ...
川柳徒然草

熱戦を終えて飲み屋でノーサイド

ラグビーでは、試合が終了すると’ノーサイド’という。 試合が終了したのだから、どちらのチーム(サイド)という区別なく、同じ仲間である、と宣言している。 戦いが終わると、敵味方がなくなるのだから、ノーサイドという言葉はとても素敵...
川柳徒然草

駅弁食べて手軽に旅をした気分

デパートやスーパーで、しばしば駅弁大会が開かれる。 たいがい、どこも賑わっている。 駅弁大会は、全国各地の味わいとともに、想像の旅気分にもさせられる。 わが国には、各地に名物の駅弁がある。 例えば、函館本線...
川柳徒然草

目の高さ変えて豊かさ見えてくる

豊かさを求めても、向こうからはやっては来ない。 こちらから、積極的に迎えに行かなければならない。 しかし、やみくもにうろうろしても、見つかるはずがない。 マネジメントの世界で、「鳥の目、虫の目、魚の目」ということ...
川柳徒然草

ガン告知受けてこっそり隠す過去

秘密を持ったままで、人生を終わりたくない。しかし、誰でも多少の秘密はあるだろう。できれば、それは秘密のままにしておきたい。 いよいよ最後を覚悟した時、秘密を隠さなければという気が起きる。 しかし、その秘密は何だと考えると、大したことも無いようだ。
川柳徒然草

善人だから悪いことには目をつぶる

善人ぶって世の中を渡っているつもりだ。 善人というと、どちらにもいい顔をするとか、他人の評価ばかり気にする、などのイメージが付きまとう。 上っ面の評価では、心にも無いお世辞を言うとか、世渡り上手などといわれる。 ...
川柳徒然草

青猫がさまよう街にネオン消え

萩原朔太郎の詩に「青猫」というのがある。 詩集のタイトルに使ったほどだから、よほど愛着のあった詩だろう。 朔太郎は青猫のことを、英語のblueから「希望なき」「憂鬱なる」「疲労せる」の意味を含んだ、「物憂げなる猫」のことだと、...
川柳徒然草

まだ慾があるので生きていけるかも

高齢になると、枯れてくるものなのかもしれない。無意味に過ごす時間も増えている。ちょっと反省している。 織田信長の頃は‘人生わずか五十年’だったが、今や百年を目指す時代になっている。せめて九十まではまともに体も動き、頭も働いたとすれば...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました