川柳徒然草

川柳徒然草

秘すれば花と何か有りげなそぶり見せ

「秘すれば花」ということわざがある。室町時代の能の役者・作者、世阿弥が『風姿花伝』に残している言葉である。「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」と後に続く。秘密にすれば花だが、秘密にしないと花にはならない、ということだ。ここでいう’花...
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駆け引きに負け正直とほめられる

駆け引きは、政治の場だけではなく、ビジネスの場でも頻繁に訪れる。 駆け引きは、戦場における作戦上の言葉である。「駆け」は馬に乗って駆けることから敵に向かって攻め進むこと、「引き」は馬の手綱を引くことから退却を意味した。ビジネスの場に...
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メガネかけ少し変身した気分

メガネは視力補正具だが、心理的に変身願望を満たす効果があるといわれている。メガネは、フレーム部分が「仮面」のような役割を果たしているのだろう。 そこで、フレームがその人の性格や願望を表しているのだから、いろいろ分析されている。 ...
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酸っぱ顔見たくて孫に夏みかん

幼児が、酸っぱいものを食べた時に見せる‘酸っぱ顔’はとてもかわいらしい。これが、自分の孫だったら、ジイジやバアバには、たまらない‘幸せ’だろう。 人間は酸っぱいものを食べると、身体によくない危険な毒のようなものと感じるらしい。‘酸っ...
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ファインダー気づかぬ世界を切って見せ

ファインダーで覗くと、まるで異次元のような世界が見えてくる。 接写レンズを付けて撮った写真は、小さな雑草の可憐な花が、クローズアップされる。 恐竜のような、昆虫の姿も見られる。 社会の片隅を切り取った写真は、見慣れた普段...
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思い出の陰の部分は切って捨て

嫌な思い出というのはなかなか忘れられない。 ‘思い出’とその時の‘感情’が、結びついたまま‘記憶’されてしまっているからだ。 感情に関する記憶は、記憶を維持する能力との結びつきが強く忘れづらい。 したがって嫌な思い出は、...
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洗いざらいぶちまけたので酒が効く

栃木県・足利市の最勝寺(大岩毘沙門天)に「悪口(あくたい)まつり」がある。 江戸時代から続く伝統行事だ。 大晦日の晩から元旦の未明にかけて、修験者の法螺貝の音に先導され、1年間積もった鬱憤を「バカヤロー!」などと叫んで発散しな...
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駆け引きに負け正直とほめられる

ビジネスの世界にいたら、様々な駆け引きの場に行き当たる。 駆け引きは、戦場における作戦上の言葉で、「駆け」は馬に乗って駆けることから敵に向かって攻め進むこと、「引き」は馬の手綱を引くことから退却を意味した。 ビジネスの場におけ...
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親切が過ぎてすっかり怪しまれ

「親切」の‘親’は親しいとか、身近に接するという意味である。 ‘切’は、心からとかひたすら強くといった意味を含む。 したがって、身近に寄り添い、行き届くようにすることが「親切」である。 思いいれが深く、切実であることでは...
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お隣の皇帝ダリアに見下され

秋が深まってくると、ダリアの王様と言われる皇帝ダリアが、一気に背を伸ばし大きな花を開く。 一般的なダリアは生長しても1m程度にしかならないが、皇帝ダリアは3~4mにもなる。 長く伸びた花茎の先端に、ピンクや紫色の、花径20㎝以...
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