川柳徒然草

川柳徒然草

説得を受け納得のふりをする

社会生活を送るうえで、時に何らかの説得を受けることがある。 納得できないケースも結構ある。 粘られているうちに、時間切れで不承不承、説得に応じた形にさせられる。 説得とは、何らかのコミュニケーション手段を通して,...
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使いこなした辞書に新語は見当たらぬ

NHKの放送文化研究所の調査によると、90%の人が「言葉が乱れている」と答えている。 言葉の乱れで、代表的なものに‘ら’抜き言葉がある。 可能の意味の「見られる」「来られる」等を「見れる」「来れる」のように言うことであ...
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窮すれば見かねて神が顔を出す

「貧すれば窮する」と言うことわざがある。 貧しくなると困ってしまう、と、ごく当たり前のことを言ってるだけである。 後ろに「窮すれば通ず」がつながる。 最悪の事態に陥ってどうにもならなくなると、かえって活路が開ける、と言う...
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ごめんねが出ずに刺さったままのとげ

「ごめんね」という言葉は不思議だ。‘ご免’というのは、‘許可’を意味する‘免’に、尊敬を表す接頭語‘御(ご)’が付いている。正式に許可や認可することや、その決定を下す者を敬っていう語である。「天下御免」などというときの‘御免’だ。「御免」...
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五百羅漢 五百の過去を捨てた顔

五百羅漢を祀ったお寺が各地にある。 ’羅漢’というのは、‘阿羅漢’とも言う。 羅漢は、煩悩をすべてなくした人のことで、小乗の悟りを得た聖者のことである。 もはや、学ぶべきものがないので‘無学’ともいう。 釈...
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黒猫がミステリアスな目でにらむ

黒猫は、イメージするだけでもミステリアスなものを感じる。 物陰から、じっと睨みつけられていると、恐怖感すら覚えることがある。 欧米では、黒猫は‘魔女の使い’とされ、忌み嫌われていた。 そのため、迷信をなくし、虐待...
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たわ言を聞かぬふりして会議済む

様々な会議がある。 だらだらと、時間だけ取り、何も決まらない会議もたまにある。 会議のための会議が多いのだから、だらだらなるのも当然だろう。 慣れてくると、このような会議でも、うまく時間消化できるようになる。 ...
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天高く何を食べても肥ゆる秋

秋になると、夏バテで落ちていた食欲が回復し、体重も増加する。 何故食欲が出るのかは、諸説ある。穀物や果実、水産物など、多くの食材が旬を迎える。美味いものが周囲にあふれる時期だから、食欲が増すのは‘自然のなりゆき’である。 秋風...
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へらを打ち名を捨て実を取りに行く

「へらを打つ」という言葉がある。話を合わせるということで、こちらの考えは脇に置いて、相手の話す内容に同調するという意味である。だらしなくあいまいに笑うさまを「へらへら笑う」と言うが、この意味も込められているようだ。 「へら」という言...
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青柳と名乗りバカ貝とは呼ばず

「ばかがい」という名の貝がいる。 バカガイ科バカガイ属に分類されており、正式の名前である。 アサリやハマグリなどと並んで、食用としてなじみ深い。 「馬鹿貝」という名を寿司ネタとして供したり、品書きに表したりすることを嫌っ...
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