川柳徒然草

叶わねばきっぱり諦め次ねらう

諦めるという言葉は、自分の願いごとが叶わないため撤退するという意味で使われ、ネガティブなイメージが付きまとう。 しかし、この言葉は‘明らむ’、つまり、‘つまびらかにする’‘明らかにする’が、本来の意味である。 ‘諦’という字に...
川柳徒然草

骨董市仏と裸女が肩を寄せ

骨董市、蚤の市、フリーマーケット、アンティークフェアなど、いわゆる中古品を売る祭事が各所で開かれており、何処も相当な人を集めている。特に買う気も無いが、ぶらっと見に行ったら、つい何かを買ってしまったという経験を持つ人は多いだろう。 ...
川柳徒然草

欠点を列挙し自分がつらくなる

「ロサダの法則」というのがある。ポジティブ志向3に対してネガティブ志向が1 ぐらいあるのが、最も幸福な生き方である、という法則である。数学的根拠が無いということで、学界では認められていないが、実社会ではこのくらいが、ちょうど良いのではないだろうか。
川柳徒然草

釣り糸が生への執着伝えくる

「 #釣れない釣り人は哲学者。 釣れた釣り人はただのお調子者」と、作家の夢枕獏は語っている。 同じく作家の開高健は、「釣りとは絶対矛盾的、自己統一である」と、かなり哲学的な言葉を残している。 '部分強化'という心理学用...
川柳徒然草

見上げたらきりが無いから下を見る

一億総中流、と言われた時代があった。 最近は自分を、中流と思わない人が増えているそうだ。 「世界価値観調査」というのが1981年から行われている。 その中で、自分の生活レベルについて、「上」と回答した者が多い国は...
川柳徒然草

千両役者背中で見せる名場面

名優は、’背中で演技する’と言われる。 歌舞伎の「敦盛」で、身代わりとした息子・小次郎の首を前に、父の熊谷直実が背中で悲しさを見せながら、口頭では手柄として報告する場面の団十郎や幸四郎の演技には、素人目にも揺れている気持ちが...
川柳徒然草

マイナスの裏に隠れたプラス有る

欠点は克服したほうがいいのか、目をつぶり長所を伸ばすべきか、で悩んでいる人は多い。文芸評論家・亀井勝一郎は「すべての欠点は長所にむすびついている」と言っている。 脳科学者・茂木 健一郎は「自分の最大の欠点のすぐそばに最大の長所がある...
川柳徒然草

太平を当たり前だと平和ボケ

歴史的にみても、永遠の平和などありえない。 わが国は世界を相手にして戦った無謀な戦争体験を経て、すでに七十年以上たった。 その間、幸いにも大きな戦争に、直接巻き込まれることもなく、’太平’の世を過ごしてきた。 ...
川柳徒然草

鷹のひな俺はタカだという目つき

孵ったばかりの、鷹の雛を見た。まだ充分羽根も生えてないが、近づいてくるカメラの気配に威嚇をする目つきは、充分鷹の目だった。 まだ巣の中にいる鷹の雛は、’巣鷹’と言って、これを捕えて鷹狩用に飼育した。巣立ち前後の雛は人になれやすく,野...
川柳徒然草

ねじれ頭の釘で真っ直ぐ打ち込めぬ

くぎを真っすぐ打つのは、意外に難しい。 金づちは、平らな面を使う。丸くなっている方は、最後にしっかり、釘の頭を打ち込むためのものだ。 叩き方は、ひじから手首までは出来るだけ動かさずに、手首のスナップを利かせて使う。 金槌...
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