川柳徒然草

核心に迫られふいに口閉ざす

ビジネスの場では、交渉事はつきものである。 相互にかけひきを駆使して、自分に有利な結果に導こうとする。 交渉が核心に迫ると、ふと口を閉ざすことがある。 都合の悪いことや、追及されたくないことを問い詰められ、相手が...
川柳徒然草

KYだからいつも後ろの列にいる

‘空気を読めない’を略して’KY ’という言葉が、流行った時期がある。 ‘忖度する’とか、‘顔色を窺う’いう言葉も、似たような意味だろう。 ’空気を読む’とは、その場の雰囲気から状況を推察することである。 たとえ...
川柳徒然草

強弱を付けたい暮らし弱ばかり

仕事や生活に、メリハリをつけろとはよく言われる。 メリハリとは、尺八等の邦楽で使われた用語であり‘メリ’は低い音、‘ハリ’は高い音のことである。 メリハリをつけるとは、演奏のときに音の高低(強弱)をハッキリさせるということであ...
川柳徒然草

レシピどおり作れば星がひとつ付く

レシピ通りに料理をすると、そこそこの物が出来上がるので、重宝する。しかし、何か物足りない部分はあるから、そこは自分流に味付けをすれば、納得できるものに仕上がる。 ‘レシピ’は、もともと医師が出す処方箋のことだった。それが、いつの間に...
川柳徒然草

着ぐるみに会釈をされたどうしよう

ショッピングセンターで、子供向けのショーを見ていた。 突然着ぐるみの怪獣が寄ってきて、ぺこりとお辞儀してくれた。 そのころ、時々大学で講義をしていたので、学生のだれかだろうとは思うが、誰なのかわかるはずもない。 とりあえ...
川柳徒然草

ぼおっと生きているから天才かもしれぬ

NHKテレビ「チコちゃんの ぼおっと生きてるんじゃないよ!」を、いつも楽しく見ている。 我々が普段、当たり前だと思いこんでいることで、実はよく知らないことが多いのに驚かされる。 我々は、自分勝手な理屈で、物事を判断していること...
川柳徒然草

肩書が取れて頭が低くなり

「実るほど頭が下がる稲穂かな」という言葉がある。 しかし、穂の中身が充分に育っておらず中身がスカスカの場合、穂に重みがなく、頭を下げることもない。 見た目や肩書きだけ立派で中身が伴っていない小人物ほど謙虚さがなく、尊大に振る舞...
川柳徒然草

ここだけの話が風に乗って散り

ここだけの話と言って聞かされた話を、みんな知っていたなんて経験は誰にでもあるだろう。ここだけの話と内緒めいて話されたからには、良い話でないことはほぼ間違いない。「人の口に戸は立てられぬ」というが、悪い話はあっという間に広がる。 マー...
川柳徒然草

一枚の絵馬に溢れる願を掛け

今の時季、太宰府天満宮はそろそろ‘飛梅’が咲くころであり、たとえ雪が降っていても、間もなく春だなあ、という気になる。 例年であれば参道は、合格祈願の参拝客であふれている。 参拝客は必ず絵馬に願をかけ、絵馬掛け処に掛けて...
川柳徒然草

はらわたを煮え繰り返すモツ鍋屋

福岡では、もつ鍋が色々楽しめる。 しょうゆ味、みそ味のほかに、鶏の出汁を使った博多水炊き風や、チゲ風、カレー味まである。 鉄板で焼いたり、ジンギスカン風にしたりとモツ料理のレパートリーは様々だが、多様な味を楽しめるのは...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました