正月恒例の、箱根駅伝をテレビで楽しんだ。
毎年見ているが、いつも往路5区の山登りは、見ているだけで力が入る。
ひたすら上る学生たちの姿に感激するが、こちらも疲れてしまう。
現実の世界は、適当にのぼりがあって、くだりもある。
ほとんど登りっぱなしなんて、まずありえない。
きついのぼりを絶えれば、そのうち楽なくだりが来るのだから、我慢もできる。
人生訓として、アップダウンに関わる言葉がたくさんある。
「楽あれば苦あり」は楽をして怠けていたら、必ず苦労が来るぞ、という戒めの言葉だ。
江戸時代のカルタでは「苦あれば楽あり」と続けられていたようだ。
まさに「楽は苦の種、苦は楽の種」である。
「人間(じんかん)万事塞翁が馬」は、幸福や不幸は交互にやってくる。
世の中は、予測できないことばかりだと言っている。
「禍福は糾える縄の如し」は、幸福と不幸は交互にやってくるという言葉である。
どちらかというと、’苦’の状態のときに励ます意味でつかわれる。
「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」という言葉もある。
人生浮き沈みがある、悪いことばかり続くのではないから、くよくよするなということだ。
「明日は明日の風が吹く」である。
目の前のことに一喜一憂しても仕方がない。
長期的に物事を考えよう。
どうせ、明日のことは分からないのだから、楽に考えよう。