徳利振って空を確かめ今日終わる

この記事は約2分で読めます。

寒い時の鍋物には、日本酒がよく合う。

その時は必ず、徳利の世話になる。

徳利(とっくり、とくり)は、注いだとき‘トクトク’と音がするのが‘とっくり’の名前のいわれという説がある。

良い音を出すためには口が広すぎてはならない、しかし、狭すぎては肝心の酒がスムーズに出てこない。

微妙なものらしい。

音がする徳利で、’うぐいす徳利’というのがある。

内部が縦に2分割された構造になっていて、お酒を注ぐと空気の出入りで、ケキョケキョと音が鳴る仕組みになっている。

‘イカ徳利’は、スルメイカを徳利状に形成乾燥させたもので、酒器であると同時に、しばらくたつと酒が染みて、それ自体つまみになる。

燗をつけるときは、鍋で湯煎をするのが最適と思うが、面倒なのでレンジで簡単に済ませることも多い。

徳利の形によって、熱のムラが生じやすいので、苦労する。

この際、口にラップをしておくと香りが逃げない。

レンジでの加熱時間は、1合(180㎖)を500ワットで50秒程度温めると、ぬる燗程度に温まると聞いたので、大体それを守る。

中身を確かめるための‘のぞき徳利’や‘振り徳利’、残っている酒を一本のとっくりに集める‘併せ徳利’などはマナー違反と言われる。

家呑みの時は、細かいことは気にせず楽しむ。

徳利を振ってみて、からと分かるとやっと諦めがつく。