公共の乗り物に乗るときは、まず空いた席を探す。
運良く席が見つかると、ほっとする。
街に出かける際、家の近くのバス停は、始発亭に近い近いので、ほぼ希望通りの席に座れる。
しかし、帰りはそううまくは事が運ばない。
幸い、通常は始発に近いバス停を利用しているので、何とか席は確保できている。
しかし、一つ先になると、可能性は相当低くなる。
どうしても座りたい時は、次のバスを待つことにする。
幸い、時間はたっぷり持っているのだから、あわてることはない。
ある、高齢者(65歳以上)を対象とした調査によると、「優先席が空いていれば座るか」という質問に対し、「座る」は72.7%だった。
その理由は、「疲れるから」「空いているから」が多かった。
体力の衰えは如何ともしがたいのかなと思う。
一方「座らない」と答えた人は、六十代の人がほとんどであり、「自分は若いと思っているから」「年寄りに見られたくないから」が多かった。
こちらは、まだ体力も残っており、何時までも若く見られたい、という願望があるのだろう。
「普通の座席も含めて、席を譲られた経験があるか」の問いに対しては、「ある」が77.3%である。
日本人の道徳心も、まだまだ見捨てたものじゃないなと思う。
小学生から席を譲られて、俺はそんな年じゃないと切れるジーサンにはなりたくない。