コロナ対策として、密閉、密集、密接の‘三密’を避けるということが、大切なカギとなっている。
密閉や密集は該当する場所が想定しやすいが、密接はどんな場面でも起こりえる。
中でも、仲間同士や職場内などの会話とか、多人数での運動などは可能性が高い。
しっかりソーシャルディスタンスを保つことが求められるが、通常の会話では忘れてしまいかねない。
ひそひそ話でもされたら、つい聞き耳を立ててひそひそ話の輪に寄っていく。
ひそひそ話に関わることわざの一つに「ささやきは叫びよりも力強い」というものがある。
ささやき声は通常、1対1のコミュニケーションで、話し手が他の人に聞かれないよう聞き手だけに届けたいメッセージを伝える際に用いる。
ささやき声に対して脳の特定の部分が通常の話し声の場合よりもずっと強い反応を示し、非常に強力なコミュニケーションツールとなっている。
最近の脳科学の研究では、ひそひそ話をする人たちに対し、自分の悪口が言われていると意識するのは、ささやき声に対する反応ではなく、表情に大脳の扁桃体が反応するからのようだ。
つまり、ひそひそ話そのものではなく、それを行っている人の態度から、脳の偏桃体が勝手に反応して悪口を言われているように感じるらしい。
ひそひそ話に過剰に反応するのは、自身の脳が勝手に判断した結果であることが多いようだ。