閉店セール良心置いて踊り込む

この記事は約2分で読めます。

流通業にとって、厳しい状況が続き、小売店や飲食店の店じまい情報が溢れている。

小売店が閉店する場合、お決まりの閉店セールがある。

一般的に、小売店で一番売れるのは‘開店セール’、二番目に売れるのは‘閉店セール’といわれている。

お買い得品が並ぶと信じて、買い物客が押し寄せる。

開店の場合は、それ相応のれっきとした理由が必要だが、閉店の場合ははっきりした定義がない。

ということで、閉店セールを永年繰り返している有名店も存在する。

ちょっと什器を移動させるだけのレイアウト変更が’改装のための閉店セール’となり、季節ごとに商品を入れ替える当たり前のことが、‘商品入替のため閉店セール’となるのだから、生活者にとってまぎらわしい。

心理学に ‘閉店時刻効果’という法則がある。

「なくなると決まると急に惜しくなる」という人間の心理をあらわしている。

そこにあるのがあたりまえ、と思っているときにはそれほど関心もなかったものが、無くなると決まりその期限が分かったとたん、急に魅力を感じ始める。

そして、存続を願い買い物に訪れる。

‘ビアゴーグル効果’というのがある。

閉店時間が近づくにつれて異性が魅力的に見えるという閉店効果と, アルコールの影響によって異性が魅力的に見えるという効果の両方がかかわり、ビールを飲むと異性が美しく見えるようになるらしい。

実証的な証拠も示されている。