苦しさを逃れるために馬鹿笑い

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哲学者・アランは「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」と語っている。
人は幸せな状況にあるから笑うのではなく、笑うからこそ、幸せが生ずるということである。

アランは、喜びも悲しみも上機嫌も不機嫌も伝染する、したがって、幸福にとって上機嫌でいることが大切だと説く。
「ほんとうを言えば、上機嫌など存在しないのだ。
気分というのは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。
だから、幸せとはすべて、意志と自己克服とによるものである」ということである。
つまり、「幸せになろうとしないと幸せにはなれない。
そしてそれは心と体の使い方で決まる」ということだ。

昔から、笑うと血流が増えて免疫力が強化されるのはわかっていた。
さらに、呼吸や筋活動などの生理的変化だけではなく、こころや感情にも働きかける。
笑うと、眼窩の上にある前頭眼窩皮質が働いて、エンドルフィンや成長ホルモンを出す
エンドルフィンは体の痛みを和らげると同時に、心の痛みも軽くする
心臓にも血管にも良い影響をあたえ、糖尿病の治癒効果もあるとされる。

‘笑い’を上手く活用することは、心身に健康をもたらす効果的な養生法になるとも期待されている。
‘笑う’という自らの意志により‘幸せのマネジメント’をすることができる。
笑う門には福来たる」ということわざは、科学的にも証明されるということだろう。