地図見ても昼は分からぬ夜の街

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歓楽街の中にあるオフィスを訪ねることになった。

地図を描いてくれた相手は、夜の街の印象によって描いているため、目標はバーやナイトクラブが大部分である。

ところが、昼間の歓楽街は、ネオンや電飾入りの看板はすべて電気を切っている。

夜間人口が少ないため、人通りはほとんどなく、訪ねる相手もいない。

夜の華やかさとはまるで違い 侘しさすら感じる街を、うろうろと歩き回り、ようやくたどり着いたときには本当にホッとした。

昔から、有名な寺社の境内や門前町、市が立つ広場、また見せ物や芸能が興行される広場や河原などが、盛り場であった。

人が寄り集まる場所には、飲食業者がやってくる。

さらに、様々な店が集まるようになり、活気に満ちてにぎわう。

そこが風俗、流行、情報、歓楽の中心地となる。

こうして‘盛り場’が生まれた。

盛り場には、繁華街と歓楽街がある

‘繁華街’は、デパートや商店が立ち並び、昼間多くの買い物客でにぎわう。

大体において、その都市で最も地価が高い。

‘歓楽街’は、飲食店や映画館などのレジャー施設が多数集まっている地区である。

夜間に営業されるスナックやバー、クラブなど、酒類の提供を主とする飲食店や、場所によっては性風俗産業なども集まっている。

盛り場は、社会環境や人々の関心を敏感に感じ取り、変化の波頭を捉えている。

時代の大きな流れと同調して、その役割を変えながら、今に至っている。

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