食事は体の栄養源だけではなく、おいしいとか楽しいなど、心の栄養源にもなる。
しかし、好きなものだけを食べていると栄養が偏り、健康に悪影響を及ぼすことになる。
バランスの取れた食事を取るために、「三色食品群」と「五大栄養素」を意識することが大切とされている。
三色食品群とは、黄色、赤、緑の三色のグループに属する食材のことである。
黄色のグループは、米、パン、いも類などの「炭水化物」であり、日々活動するのに必要なエネルギーの元となる。
赤のグループは、魚、卵、肉、乳製品、豆類などの「タンパク質」で、我々の骨や筋肉、血液などをつくる元である。
緑のグループは、野菜、果物、きのこ、海藻などの「ビタミン、ミネラル」で、体の機能を調整し、調子を整える役割を果たす。
料理の世界には、五味五色という言葉がある。
五味は、「甘味」「塩辛味」「酸っぱい」「苦味」「辛味」の五つを指す。
和食では、このうち、‘辛味’に代わり’うま味’を充てることもある。
調味料の「料理のさしすせそ」に含まれる砂糖、塩、酢、醤油、味噌の5種が五味にあたる。
五色は、青、赤、白、黒、黄の五つの色であり、この色の素材を組み合わせて調理したり盛り付けをする。
飲酒は、良質のたんぱく質がとれる主菜やビタミン、ミネラルが豊富な副菜を上手に選び、食べながら楽しく飲むことが大切だとされている。
しかし、おいしくて楽しかったら、’適量’という極めてあいまいな判断基準が、大きくずれることは間違いない。
バランスよく食事をとっているのだから、多少は崩しても大きな影響は出ないだろう。
勝手にそう決めて、健康の要素に’適量’の飲酒も加えて食事を楽しんでいる。