くじで物事を決める際、当たってほしい時には当たらないものだ.
しかし、いやなことで、当たってほしくないときはよく当たる。
多くの人がそう思っているらしい。
脳科学関連の本を読んでいたら、’運’は平等に与えられている、と書かれていた。
いささか腑に落ちないので、具体的に検討してみようと思い立った。
運をもらう側で検討してみようとしたが、方法が見つからないので、与える方から検討してみることにした。
ロトくじに目を付けた。
あれなら、自分で数字を選ぶのだから、わかりやすい。
ロト7とかロト6は、選ぶ数字が多すぎて、とりあえず分析するのは作業量が多すぎるので、’ミニロト’でやることにした。
これなら、31までの数字を五個選ぶだけだから、分析する手間も少なくて済む。
ある期間の70回分について当選番号を入手したので、さっそく分析した。
前提として、31までの数字を選ぶのだから、平均的に16.1%あたりに数字が並ぶだろうと予測した。
実際に計算して驚いた。
最高は‘2’の30.0%、最低は‘6’の5.0%となった。
つまり‘2’を選べば100回に30回当たるが、‘6’を選べば100回に5回しか当たらないことになる。
1000回くらい分析すれば、全部16.1%に近づくのかもしれないが、最近の数字に限ればかなり偏っている。
やはり’運’は、公平に与えられるものではないと思った。
ちなみに、その後すぐにミニロトを買ってみた。
やはり、当たらなかった。
分析データは、その時までのデータである。
その後は、新しいデータが積み重なっている。
だから、過去のデータ通りにはいかないのは当然だろう。
しかし、比較的短い期間でのデータには、かなりずれがあることは分かった。
うまく、その’幅’の中に入ることを願って、時々ミニロトを買っている。