川柳徒然草

川柳徒然草

腑に落ちず世相斜めにぶった斬る

内閣府の、平成20年2月調査「社会意識に関する世論調査」を読んでみた。 日本の誇りでは、 「長い歴史と伝統」48.1%  「美しい自然」46.6%  「すぐれた文化や芸術」44.9%となり、 以下 「...
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七十を過ぎても超える矩がある

論語に「七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず」というのがある。 70歳になったら、自分の心のままに行動しても、道を踏み外す事が無くなったということだ。 唐の詩人杜甫は「人生七十、古来稀なり」という詩を残している。 七...
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観音に詣で優しい風を受け

仏像を見るのが好きである。 仏像を眺めていたら、安心感を覚えリラックスできる。 時には、好きな仏像から爽やかな風を感じることがある。 仏像と向き合っていて、正面から感じる風だから、建物を通り抜けている風とは思えない。 ...
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手紙した すぐにメールの返事来た

多少かしこまった時などは、手紙を出すことになる。 手紙にはある程度形式があり、これが重荷に感じることもあるが、形式に則っていれば失礼なことにはならないので、便利でもある。 しかし、取り留めのない手紙に、取り留めのない返事が来て...
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乱雑な部屋にひと筋獣道

部屋が乱雑なのは、心が乱れている証だととらえられている。 しかし、アインシュタインやパブロ・ピカソは部屋が汚いことで有名だ。 物理学に’エントロピー増大の法則’というのがある。 「自然(世界)は、時間とともに秩序...
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アリの目で地べたばっかり見て暮らす

「蟻の思いも天に届く」ということわざがある。 アリのように、地べたを這いまわって生きている微力な存在でも、一途に念じ続ければ思いは届くものだ、というである。 努力は必ず報われるということだ。 ’働きアリの法則’と...
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透明な水には毒がよく溶ける

「#水清くして魚棲まず」ということわざがある。 「漢書」「宋名臣言行録」に出てくる文章では、「水至って清ければ、則ち魚なし。 人至って察なれば則ち徒なし」となっている。 あまりにもきれいな水には魚が住めないし、賢くて潔白...
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建前にこだわり本音出しそびれ

いわゆる日本人論の中で、建前と本音の使い分けが挙げられる。 日本人は建て前ばかりで本音を表さない、というのである。 果たして、日本人は建前だけで交渉しているのだろうか? 本音を出さないままで、交渉などできるのだろうか。 ...
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諸行無常変化を受け入れ生きてゆく

方丈記の冒頭は、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」とある。仏教の諸行無常を表している。‘諸行’とは、因縁によって起こるこの世の現象を指す。‘無常’とは、一切は常に変化し、不変のものはないという意味である。 平家物語...
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カラス鳴き犬吠え掛かる朝帰り

朝帰りをしていたら、街中のごみ漁りに出かける烏の鳴き声や、犬の吠え声に驚かされる。 カラスの鳴き声を耳にすると、「月落ち烏啼いて 霜天に満つ」という漢詩が頭に浮かぶ。 この『楓橋夜泊』は、唐の詩人・張継が、蘇州の楓橋という橋の...
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