川柳徒然草

木登りが下手でサルからヒトになる

ヒトは、500万年前以上前には体中に毛が覆われて木登りをする、チンパンジーと同じ祖先のサルだった。 今から300万年以上前に二足歩行していた、私たちの遠い祖先であるアファール猿人は、脳が非常に小さくチンパンジー位の大きさしかなかった...
川柳徒然草

顔洗うネコ見て傘を持てと言う

1884年6月1日、日本の最初の天気予報が出された。 予報内容は日本全国を一文で表し第1号の予報は「全国一般風ノ向キハ定リナシ 天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」というものだ。 すなわち、「全国的に風向きは定まりがない。天気は変わ...
川柳徒然草

見え透いた嘘でも親はだまされる

人間は嘘をつく生き物である。 もともと、生物は日常的に嘘をつき、騙すという行為を行って生き延びている。 他者を騙すというのは‘自己利益’を得るための道具であり、進化の証である。 京都大学の研究グループが、正直者と...
川柳徒然草

古地図見て街をたどれば江戸の風

東京の都心では、○○跡地という石碑をときどき見かける。 東京駅の、日本橋口前には「北町奉行所跡地」がある。 桜吹雪の入れ墨で有名な、遠山の金さん(遠山左衛門尉景元)が3年間ここで奉行を務めた。 江戸町奉行の職務内...
川柳徒然草

滑らかに団扇が舞って祭り更け

祭りには、団扇がつきものだ。 輪になって、あるいは列になって踊っている踊り子の手元には、必ず団扇がある。 団扇は、もとも‘あおぐ’ためより‘はらう’とか‘かざす’役割のものだった。 もともとは、翳(さしば)といい...
川柳徒然草

地図見ても昼は分からぬ夜の街

歓楽街の中にあるオフィスを訪ねることになった。 地図を描いてくれた相手は、夜の街の印象によって描いているため、目標はバーやナイトクラブが大部分である。 ところが、昼間の歓楽街は、ネオンや電飾入りの看板はすべて電気を切っている。...
川柳徒然草

剣豪の厳しさ武蔵の絵が語る

剣豪・宮本武蔵は、絵画の世界でも号・二天と称してすぐれた作品を残している。 代表的な作品として、和泉市・久保惣記念美術館にある「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず )」があげられる。重要文化財である。 この絵には、武人としての武蔵の...
川柳徒然草

直会でまつりの幕は派手に閉じ

まつりに、‘直会(なおらい)’はつきものである。直会は、神社に於ける祭祀の最後に、神事に参加したものが、一同で神酒を戴き神饌を食べる行事である。神々にお供えした物を下げて戴き、神と人とが一体となる‘共飲共食儀礼’とされている。これが、直会...
川柳徒然草

赤鬼青鬼がぐったりと寝る終電車

終電車は、様々な人間模様がみられる。最も目立つのは、ぎりぎりに駆け込む酔っ払いのグループだ。乗り込んですぐは元気いっぱいで、周りの迷惑もお構いなくしに大声でしゃべり合っている。しかし、空席にありついて座ったとたん、眠り込んでしまう。 ...
川柳徒然草

肘掛椅子やっと座れば胃潰瘍

「肘掛付き椅子は管理職から、革張りは取締役から」という、不思議なしきたりが多くの会社にある。 つまり、‘肘掛椅子’は何らかの役職についていることを意味している。 しかし、やっと権限を持つ役職に就いたが、その重圧に潰されて胃潰瘍...
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