木登りが下手でサルからヒトになる

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ヒトは、500万年前以上前には体中に毛が覆われて木登りをする、チンパンジーと同じ祖先のサルだった。

今から300万年以上前に二足歩行していた、私たちの遠い祖先であるアファール猿人は、脳が非常に小さくチンパンジー位の大きさしかなかった。

これは、人類進化の最初に起こったことは、脳が大きくなり知性が発達したのではなく、二本の足で歩いたからだったということを意味している。

動物の樹上生活は、外敵から逃れるためであったり、果実や虫、樹液等の食糧の取得を目的として行われる。

しかし、力が弱く木登りが下手な人類の祖先は、ゴリラやチンパンジーなど類人猿に負けて豊かな森林から追い出され、草原に出てきた。

木を降りて二足歩行をするときに、チンパンジーが前足をついて歩いたのに対し、ヒトの祖先は背骨を真っすぐ立てて歩いた。

2本の足で歩く動物といえば恐竜がいる。

例えば、史上最大の肉食恐竜ティラノサウルスは後ろ足を支点に、前後にバランスをとる事で姿勢を保ち、背骨がまっすぐ立っていない。

草原は肉食獣に襲われやすい。

しかも、直立二足歩行の最大の欠点は走るのが遅いことだ。

そのため、自由に使えるようになった’手’に、防御を目的とした道具を持った。

道具の使用目的を広げることによって、脳が大きくなり発達した。

木登りが下手なため、二本の足で歩き始めたという事が、今の人類へと進化するカギだった。

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