川柳徒然草

不利だって俺の美学だ意地通す

人生の豊かさの一つは、自分の美学を持てるかどうかだろう。 言い換えれば、自分の価値観を明確に持てているかどうかにある。 価値観とは、私はこう在りたいというものだ。 私は、価値観の基本に’武士道’があると思う。 ...
川柳徒然草

一輪の花に誘われ春の庭

庭の片隅に、ポツンと咲いている花を見つけると、ついそばに寄ってしまう。 一輪であっても、花には人を引き付ける魅力がある。 星の王子さまは、一輪のバラの花と喧嘩して星を飛び出し、地球にたどり着いた。 しかし、どうし...
川柳徒然草

後姿に心変わりが透けて見え

男は背中でモノを言う、という言葉がある。 昭和期の文芸評論家であり、日本藝術院会員だった亀井勝一郎は「人は後姿について全く無意識だ。 そして何げなくそこに全自己をあらわすものだ。後姿は悲しいものだ」という言葉を残している。 ...
川柳徒然草

食べ放題心残りがあったまま

食べ放題の店に行くと、あれも食べたい、これも食べたいと迷う。 「元を取ってやろう!」と頑張るが、食べたいものが全部食べられるはずもなく、いつも心残りがある。 さらに、食べ過ぎて後悔もしている。 では、なぜ食べ放題があんな...
川柳徒然草

わくわくとする気があればまだ若い

童話「青い鳥」で有名なメーテルリンクに、「みんなが考えているより、ずっとたくさんの幸福が世の中にはある。たいていの人は、それを見つけられないだけなんだ」という言葉がある。 私たちの脳は、さまざまな行動や意識をパターン化する傾...
川柳徒然草

窓いっぱい富士を飾って山の宿

品川駅の近くのホテルに宿泊した。 上層階だったので、朝、窓から富士山がくっきりと見えた。 そろそろ山頂に雪をかぶる時期だったので、息をのむほど美しかった。 夕方、富士山を楽しみに、仕事を手際よく切り上げ、ホテルに...
川柳徒然草

ウグイスの声に話の腰折られ

梅の花が盛りを過ぎたと思ったら、ウグイスが鳴き始めた。 まだ、ケキョケキョの繰り返しだが、間もなくホーホケキョになるはずだ。 ウグイスは、オオルリ、コマドリと並んで日本三鳴鳥と言われるが、鳴き方には上手下手がかなりある...
川柳徒然草

猫舌の鍋は野菜の影ばかり

猫舌なので、鍋物を食べるときはずいぶん不利になる。 好物を箸にとっても、冷ましている間に次に狙っていたものがなくなっている。 いつも、最後の浮いている野菜をすくっている。 猫舌に関する調査データを見つけた。 ...
川柳徒然草

ついて無いまたジンクスの所為にする

ジンクスとは、運が悪い場合の表現であり、生活に密着した教訓・習慣・法則の一つとなっている。 しかし、ジンクスはたいがい当事者が作りだしているものだ。 脳は数少ない経験でも、つい法則化してしまう。 偶然の出来事が二...
川柳徒然草

内緒だと言われ慌てて周り見る

たまに、内緒と言いながら話を聞かされることがある。 大体、大した話ではない。 しかも、それほど親しくもない人からの内緒話は、対応に困る。 特に、大声で内緒だと言われれば、あわてて周囲を見まわさなければならなくなる。 ...
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