ショッピングセンターで、子供向けのショーを見ていた。
突然着ぐるみの怪獣が寄ってきて、ぺこりとお辞儀してくれた。
そのころ、時々大学で講義をしていたので、学生のだれかだろうとは思うが、誰なのかわかるはずもない。
とりあえず、怪獣に頭だけは下げたが、周りの子供たちは不思議そうな顔をしている。
怪獣とあいさつを交わす大人なんて、めったに見ることが無いので、当たり前だろう。
着ぐるみ経験者から聞いた話だが、内部は体温がこもって蒸れやすい。
しかも、前方か足下のいずれかしか見えないのが普通で、音も聞こえにくいから、中に入ると思うように動けなくなるらしい。
最近は、’ゆるキャラ’ということで、各地に人気者が出ており、一部の企業もその人気に便乗している。
そもそも’ゆるキャラ’という言葉は、漫画家のみうらじゅんさんが作り出した言葉で、商標登録もされているようだ。
当初’地域おこし’に役立てたいと考えていたようで、ゆるキャラ認定の3条件を提唱し、郷土愛に満ち溢れた強いメッセージがあることというのを第一に挙げている。
その後、ゆるキャラコンテストで’ひこにゃん’や’くまもん’などの人気キャラクターが生まれている。
中には、ダントツの最下位になったということで、人気者になった京都府南丹市‘さくらちゃん’もある。