悲しいから泣くのか泣くから悲しくなるのか 、昔から心理学の大問題である。
脳では、脳細胞を結ぶ電流によって情報の伝達がされている。
いつも悲しいと言っていたら、悲しくなる意識を生み出すための脳細胞間に、電流が常に流れていることになる。
細胞は、たくさん使うことにより発達する。
つまり太くなることだ。
電流は、道が太い方に流れやすい。
したがって、普段に悲しいと言っている人の脳は、悲しいという意識を生み出す細胞が発達している。
だから、そちらに電流が流れ、悲しい意識を刺激して悲しくなる。
米国の心理学者ウイリアム・ジェームズとデンマークの心理学者カール・ランゲによって唱えられた、’ジェームスランゲ説’は別名’末梢起源説’と呼ばれる。
基本的な考えは「泣くから悲しい」「逃げるから怖い」である。
「泣くから悲しい」とは、泣くという体の反応があってから悲しいという感情が湧くといことだ。
実験によれば、眉をひそめる顔面筋肉の動きを作らせると、恐怖や悲しみなどネガティブな感情をより多く体験していた。
表情と感情が相互に作用しあうことから、泣くから悲しい説が支持されている。
いつもネガティブな意識を持っていると、急に判断しなければならないときには、ネガティブな方へ流れる電流によって、ネガティブな判断をしてしまう。