くぎを真っすぐ打つのは、意外に難しい。
金づちは、平らな面を使う。丸くなっている方は、最後にしっかり、釘の頭を打ち込むためのものだ。
叩き方は、ひじから手首までは出来るだけ動かさずに、手首のスナップを利かせて使う。
金槌の中心と釘の頭が、正確に真っすぐ当たるように打つ。
野球のバットと同じで、芯に当たらないと釘は必ず曲がる。
釘を真っすぐ保持しておくため、まずペンチで挟んでおく。
ある程度打ち込んだらラジオペンチに持ち替えて、保持しておく。
はじめに、釘に石鹸を塗っておくことも効果的らしい。
アメリカのユーチューブで、釘をコルクの真ん中に刺して、打ちたい場所へ、ゆっくりと金槌で打ちこみ、釘がコルクに入ったら、ナイフなどでコルクを切る、という方法が紹介されていたが、そこまでしなくてもよいと思う。
釘は、少し斜めに打ち込んだ方が、抜けにくいとも言われるが、素人にそこまでの微妙な技術は無理だと思う。
曲がった釘は、無理に金づちで真っすぐしても、どうせまた使う時には曲がってしまう。
さっさと、黒豆の煮豆を作る時に入れたり、アサリの砂抜きをする際に入れると良い。
糠床に古釘を入れておくと、茄子の色が鮮かになるとも言われている。
昔から大工の世界では、「釘を一気に打つな! コツコツ打たんと抜けやすい!」と言われているようだが、世の中全てそんなものかもしれない。