手一本絞めて消え去る蚊の命

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蚊のメスは、産卵の栄養を得るために血を吸う。
産卵は4~5回である。
したがって、血を吸うのも一生に4~5回のみであり、同じ蚊が一晩に何度も吸血することはない。

蚊に刺されそうなときに叩くと、蚊は死にそうになった体験とその人の匂いを結びつけて覚え、将来その人を避けるようになるという研究結果がある。
蚊が血を吸おうと腕に止まっているのを見つけたら、しっかり狙うことである。
もし叩き損ねたとしても、その蚊は次にあなたを狙わなくなる可能性があるからだ。

蚊を防ぐ工夫をするには、新たな防虫剤を開発することもだが、蚊の行動の結果から、学習と匂いが果たす役割に関する研究を続ける必要もあるだろう。
しかし、今のところは単純に動き続けることが、蚊を防ぐ効果的な方法だと、研究者がアドバイスしている。

ところで、宴会や式典などの最後に一本締めという習慣がある。
もっとも一般的な一本締めは、「お手を拝借」「ィヨーオッ」全員で手拍子 シャシャシャン シャシャシャン シャシャシャンシャン、という形である。
しかし、「ヨーオツ」でポンと一回だけ手を打つ一本締めもある。
プロ野球のキャンプが終わった時に、選手が輪になって整列し、「ヨーオッ」ポンとやっているのを、テレビで見ることがある。

福岡には独特の手締め「博多手一本」がある。
「よー」 シャン シャン、「まひとつ」 シャン シャン、「祝うて三度」 シャシャン シャン だ。
他地区から来たものは、最後のシャシャン シャン でつい シャシャシャン シャン、と一回多く手をたたき、長老からにらまれることになる。
‘一本’と言っても、一本ではないので難しい。

蚊をたたく場合は、一本締めでも「ヨーオッ」ポンの一発で決めなければならない。
蚊も、一本締めでその一生を終えるのであれば、多少は納得できるのかな