四角四面な男で角印押したがる

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現役時代、毎日のように様々な書類が来ていた。

当然、重要な書類には印鑑が押してある。

しかし、単なる会議の通知に公印略という表示をしている案内をしばしば見かけた。

その会議のメンバーとして選任されているのだから、いちいち’公印’を使用した書類を発信することも無いと思うのだが、どうやらそれが当たり前と思う風土の組織なのだろう。

本来の公印とは、公務で使用する印鑑を指すが、「公(おおやけ)の印鑑」として幅広い意味に解釈できるため、職印と公印がほぼ同義語として使われる場合も多い。

企業などで、広い意味の‘公印’とされているものには、丸印と角印ある。

丸印は、契約書などの重要書類を、社の代表者が証明するために押す印鑑である。法務局によって定められた規定がある。

したがって、法務局へ登録をしなければ効力を発揮しない。

登録した丸印は、法務局から印鑑証明書を取得するのが可能となるなど、‘法人の実印’としての役割を果たす。

角印は正方形の印面に、会社名のみが彫られている印鑑である。

見た目が立派なハンコなので、会社を代表するハンコに思われている。

会社から発行された書類であることを単に相手に知らせるために押される。

サイズ・形状などに関し法律規定は何もない。丸印は会社代表の実印にあたるが、角印は会社の認印である。

認印だから、角印が捺してあっても、重要な書類であるとは限らない。