人間は眠っているとき、‘レム睡眠’と‘ノンレム睡眠’を一夜に4~5回ずつ繰り返している。
その間、ほとんど夢を見ている。その夢は、レム睡眠時とノンレム睡眠時では違っている。
体は寝ているけれど、脳は起きているというレム睡眠中は、脳の中では視覚や体の動きを感知して、さも現実のように夢の世界を体感している。
したがって、具体的で合理的・現実的な夢、つまり、ストーリー性のある夢の可能性が高い。
ただし、レム睡眠の時に見た夢も、その後にノンレム睡眠がくると忘れてしまうようだ。
つまり、起きる直前にレム睡眠があった場合は、そのとき見ていた夢を覚えているので、‘その日見た夢’として他者に話している。
一方、ノンレム睡眠中は、抽象的で辻褄が合わない夢を見ていることが多い。
したがって、ほとんど覚えていない。
就寝中、首や肩には頭を支えるために、体重の10%弱の負担が掛かっている。
枕が高すぎると背骨や頸椎が急なS字カーブを描く。
そうなると睡眠時に首や肩への負担が大きくなり、周辺の筋肉が緊張してこわばっていく。
枕が低すぎると、頭が沈み込んで頸椎が逆U字カーブを描くようになる。
寝ている間に首に負担が掛かるようになり、翌朝の痛みや不快感に繋がる。
直立姿勢からそのまま横になった状態が理想的な寝姿勢と言える。
数々の実験を経て得られた結果は、「見たい夢を見る」のは不可能らしい。