シニアと呼ばれる年代になると、出かけることが極端に少なくなる。
たっぷり本を読めるからと、楽しみにしていたが、ずっと続くとたまには外出もしたくなる。
家にいるときは、全くラフな格好で過ごしている。
ゆったりと過ごすため、着心地が良く動きやすいデザイン、素材のものばかりである。
箪笥には、長い間袖を通して無い背広がずらりと並んでいる。
ネクタイをきちんと締められるかなと、不安になる。
定期的に出かけるのは、病院だ。
病院では、知った顔に合うかもしれない。そんな時、みすぼらしい恰好はしておけない。
折角だから、ジジむさくないように渋くおしゃれを決めておきたい。
現役ビジネスマンだと、背広にネクタイを締めればよいのだが、引退してまでそんな制服的なものは嫌だ。
折角だから、少しは若々しい恰好をしたい。そして、若く見られたい。
そこで、少しカジュアルっぽい服を引っ張り出し、それにコーディネイトできるシャツやパンツを探し出す。
それも楽しみだ。
周りのシニア世代の人たちを見ていると、従来の落ち着いた控えめなイメージより若々しく、アクティブなものを着ているようだ。
しかも、シンプルなものを上手に着こなせているのは、大人の余裕なのだろう。
自分らしくおしゃれを楽しむことで、心身リフレッシュには役立っていると感じる。