最近、日本に’禁酒の日’があると知った。
1月16日だ。
なぜ1月16日かというと、約100年前の1920年1月16日に、アメリカで“禁酒法”が施行されたことに由来する。
そもそも、アメリカの禁酒法は悪法で名高い。
酒を作ったり売ったりしてはいけないのだが、飲む分には構わない。
したがって、のん兵衛は違法な手段を講じても、酒を飲もうとする。
そのため、1万5千軒ほどだったニューヨークの酒場は、’禁酒法’施行に伴って倍以上の約3万軒を越える無許可バーへと変わった。
そして、ここで飲まれた酒量は以前の10%も増加したという。
また、家庭内で個人が飲むためのアルコールは、薬局で「治療薬」として販売され、「医療用限定」というシールが貼られた。
’自己効力感’という心理学の用語がある。
自分がある状況において、必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していることである。
自己効力感を高めることにより、与えられた課題を達成する率が高くなる。
また、達成に向けた努力を、能動的に行うようになるようだ。
自己効力感を高める方法として、他人の達成体験を観察した経験や、他人によって自分の能力を認められたり、励まされた体験が効果的だとされている。
そして、酒などの生理的メカニズムによる気分の高揚もあげられている。
やっぱり酒は、‘ほどほど’であれば生きるためには必要なものだと感じる。