内緒だと言われ慌てて周り見る

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たまに、内緒と言いながら話を聞かされることがある。

大体、大した話ではない。

しかも、それほど親しくもない人からの内緒話は、対応に困る。

特に、大声で内緒だと言われれば、あわてて周囲を見まわさなければならなくなる。

内緒話を持ってくるのは、1つは、自分に興味を持ってほしい、存在を認めてほしいという心理である。

もう1つは、純粋に相手のことを信頼したい、仲良くなりたいという心理からだ。

あなたと特別な関係ですよと、アピールするためのテクニックだろう。

内緒とは、仏教語「内証(ないしょう)」が転じた語である。

内証とは、自らの心のうちで真理を悟ることを意味する。

「自内証」ともいう。

他人には説明できない、心のうちの悟りをしめす言葉である。

悟りの内容は人に伝えられないから、簡単には窺い知ることができない。

したがって深い内面の世界という意味の、「内密」「秘密」という意味に転じ、外から伺い知ることが出来ない秘密の事柄をさすようになった。

そこから、内輪の事情や暮らし向きなどの意味にも使われるようになっている。

’言語道断’という言葉も、「悟りは言葉を断った世界」つまり「悟りの内容は言葉で伝えられない」というのがもともとの意味でだった。

いつの間にか、「言うまでもないこと」という使い方をされるようになった。

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