オセロだって、負けるのは嫌だからついむきになってしまう。
オセロゲームは、日本で考案され世界に普及したゲームである。
元々、19世紀にイギリスで考案されたリバーシというゲームを、ボードゲーム研究家・長谷川五郎氏が、1970年頃に現在知られているようなルールーに改め、‘オセロ’と命名した。
「覚えるのに一分、極めるのに一生 」というキャッチフレーズのように、ゲームのルールは単純だが、多数の戦術が生み出され、コンピュータが発達した現在も、完全解析はなされていない。
以外に奥深いゲームだ。
ルールが簡単なため、子供から大人まで、幅広い年齢層に楽しまれている。
当初は、入院患者の退屈しのぎとして広まったらしい。
しかし、実際にゲームをしていると結構高度な判断を求められるため、次第に熱くなり‘むき’になる。
‘むきになる’の‘むき’は「向き」で、二つの意味がある。
一つは, 「相手の方を向く」 という意味で,そこから‘相手に立ち向かう’ことを意味するようにもなった。
さらに ‘負けまいと,必死になる’というような意味にまで広がっている。
もう一つは,「一つの方向に向く」という意味で,そこから‘一つのことにばかりこだわる’ことを意味するようになり、‘一つのことに集中する’というような意味にもなっている。
‘負けたくない’という思いが強過ぎると、つい‘むき’になってしまうらしい。