川柳徒然草

川柳徒然草

先生と呼ばれ背筋がピンと伸び

街を歩いていて、後ろから急に先生と呼ばれると、ドキッとすると同時に背筋がピンと伸びる。 どうやら人間は緊張すると、背筋が伸び姿勢を正す気持ちになるらしい。 ハーバード大学で、被験者を「堂々とした姿勢(A)」と「縮こまっ...
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後先を考え過ぎて何もせず

「後顧の憂い」という言葉があるが、‘未来への心配事がある’状況で使われている。 しかし、一寸先は闇であり、先のことはどうなるのかまったく予測できないことから、先のことを心配し過ぎて行動を起こさない人も見かける。 優柔不断とみら...
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ブランドでセンスの無さをカバーする

‘おしゃれ’という言葉は、日本語の中でも特に響きが良い言葉の一つだと思う。服装や髪型、身なりが垢抜けていること、または気を配っていることを意味している。 そして、流行をとらえていてセンスの良いものに対しても使われている。漢字では「御...
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途中下車何かが起きてくる予感

長距離の乗車券やフリーきっぷを利用すると、’途中下車’ができる。 JRの場合、100キロを超える乗車券は有効期間内であれば、何度でも改札外に出られる、という規定がある。 ただし、101キロ以上でも、「大都市近郊区間内相互発着」...
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ほどほどに生きほどほどに死ねばよい

’ほどほど’というと、かなりいい加減な響きがある。 世の中の出来事や自分の生き方について判断に迷う時、ほどほどがいいと言って、曖昧なことで妥協することがままある。 似たような言葉に、‘中道(ちゅうどう)’がある。 ’中道...
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行雲流水ひっかきまわし生きてゆく

久しぶりに、鴨長明の『方丈記』を読んだ。 「行く川のながれは絶えずしてしかも本の水にあらず」から始まる、わが国随筆文学の代表作の一つである。 しかし、読むたびに鴨長明のように、世間を捨てては生きていけないと思う。 ...
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飛び石の乱れに日本の美を見つけ

日本庭園に特徴的なものとして、’飛び石’がある。 飛び石の起源は、千利休が岩石や鉱脈の一部が地表に現れている所をみて、茶庭に取り入れられたことに始まる。 茶室へと向かう道の間に、土や苔で履物が汚れないように、土を踏まずに伝い歩...
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耳当たり良い話だが何か有る

孔子は「忠言というものは、素直には聞けないが、役に立つものである」と言っている。 徳川家康は「諫言は一番槍に勝る」と言っている。 人は「甘言」に弱く、すぐ乗ってしまう。 耳当たりの良いはなしには、用心が必要だ。
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アッツ桜秘話を包んだ色で咲く

アッツザクラ が、花を開き始めた。 我が家のアッツザクラの花は、濃いピンクだがどこかに暗さがある。 アッツザクラのもともとの意味は、葉の厚い桜という、見た目からつけられている。 そこから、「厚桜」と呼ばれるように...
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福の神去ってゆくのは急ぎ足

狂言に「福の神」という演目がある。 参拝客二人の前に現れた 福の神が「毎年参拝に来るお前達を金持ちにしてやろう。だから酒をくれ」と要求する。 男たちが福の神へ酒を奉げると、旨そうに飲みながら金持ちになる秘訣を歌いはじめる。 ...
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