川柳徒然草

川柳徒然草

「青いバラ」青といわれて青く見え

青い色のバラは、20世紀までは存在しないとされていた。したがって、青いバラの花言葉は「不可能」、「存在しないもの」だった。 しかし2002年、世界初、青色の色素が100%近く蓄積した青いバラが、サントリーによって作り出された。バイオ...
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仏像を値切って回る蚤の市

各地で、祭り行事の一つとして、フリーマーケットが開催される。 フリーマーケットとは、自由(free)な市場の英語から来ていたと思っていた。 しかし、フリーは英語の‘自由’ではなく、フランス語の‘ノミ(flea)’だということだ...
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コップ酒手よりも先に口を出す

コップ酒というと、一升瓶から直接コップに入れてグイっと飲むという、ややはしたないイメージが浮かぶ。最近は、ワイングラスやガラス製のぐい飲みなどで冷酒を飲むケースも多いが、これはコップ酒と言わない。こちらの方は、おしゃれな雰囲気がある。 ...
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先生と呼ばれ背筋がピンと伸び

街を歩いていて、後ろから急に先生と呼ばれると、ドキッとすると同時に背筋がピンと伸びる。 どうやら人間は緊張すると、背筋が伸び姿勢を正す気持ちになるらしい。 ハーバード大学で、被験者を「堂々とした姿勢(A)」と「縮こまっ...
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後先を考え過ぎて何もせず

「後顧の憂い」という言葉があるが、‘未来への心配事がある’状況で使われている。 しかし、一寸先は闇であり、先のことはどうなるのかまったく予測できないことから、先のことを心配し過ぎて行動を起こさない人も見かける。 優柔不断とみら...
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ブランドでセンスの無さをカバーする

‘おしゃれ’という言葉は、日本語の中でも特に響きが良い言葉の一つだと思う。服装や髪型、身なりが垢抜けていること、または気を配っていることを意味している。 そして、流行をとらえていてセンスの良いものに対しても使われている。漢字では「御...
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途中下車何かが起きてくる予感

長距離の乗車券やフリーきっぷを利用すると、’途中下車’ができる。 JRの場合、100キロを超える乗車券は有効期間内であれば、何度でも改札外に出られる、という規定がある。 ただし、101キロ以上でも、「大都市近郊区間内相互発着」...
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ほどほどに生きほどほどに死ねばよい

’ほどほど’というと、かなりいい加減な響きがある。 世の中の出来事や自分の生き方について判断に迷う時、ほどほどがいいと言って、曖昧なことで妥協することがままある。 似たような言葉に、‘中道(ちゅうどう)’がある。 ’中道...
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行雲流水ひっかきまわし生きてゆく

久しぶりに、鴨長明の『方丈記』を読んだ。 「行く川のながれは絶えずしてしかも本の水にあらず」から始まる、わが国随筆文学の代表作の一つである。 しかし、読むたびに鴨長明のように、世間を捨てては生きていけないと思う。 ...
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飛び石の乱れに日本の美を見つけ

日本庭園に特徴的なものとして、’飛び石’がある。 飛び石の起源は、千利休が岩石や鉱脈の一部が地表に現れている所をみて、茶庭に取り入れられたことに始まる。 茶室へと向かう道の間に、土や苔で履物が汚れないように、土を踏まずに伝い歩...
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