川柳徒然草

川柳徒然草

秋深し隣の柿が食べごろだ

秋の果物と言えば、第一に柿である。一つだけ残された柿の実を見ると、一段と秋の深まりを感じる。 それにしても、隣の芝生は青いと言われるが、隣の柿の実も美味そうに見える。
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少年のぬけがら時さかのぼる

時間は、流れるものと思われている。 流れるもので、代表的なものは川だ。 北海道で、小さな川にあふれるほど遡上しているサケを見た。 あのサケは、これから産卵をして一生を終えるのだ。 新たな‘生’のため’死’に向かい、...
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猿芝居シナリオ書きのうす笑い

永田町がにぎやかだ。 与党に対し、野党がやみくもに反対する、といういつもの図式である。 それを、マスコミが大げさに煽りたて、もめているように仕立て上げる。 国民は、何が問題でどのように解決しようとしているのか、よく分から...
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木登りが下手でサルからヒトになる

ヒトは、500万年前以上前には体中に毛が覆われて木登りをする、チンパンジーと同じ祖先のサルだった。 今から300万年以上前に二足歩行していた、私たちの遠い祖先であるアファール猿人は、脳が非常に小さくチンパンジー位の大きさしかなかった...
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顔洗うネコ見て傘を持てと言う

1884年6月1日、日本の最初の天気予報が出された。 予報内容は日本全国を一文で表し第1号の予報は「全国一般風ノ向キハ定リナシ 天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」というものだ。 すなわち、「全国的に風向きは定まりがない。天気は変わ...
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見え透いた嘘でも親はだまされる

人間は嘘をつく生き物である。 もともと、生物は日常的に嘘をつき、騙すという行為を行って生き延びている。 他者を騙すというのは‘自己利益’を得るための道具であり、進化の証である。 京都大学の研究グループが、正直者と...
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古地図見て街をたどれば江戸の風

東京の都心では、○○跡地という石碑をときどき見かける。 東京駅の、日本橋口前には「北町奉行所跡地」がある。 桜吹雪の入れ墨で有名な、遠山の金さん(遠山左衛門尉景元)が3年間ここで奉行を務めた。 江戸町奉行の職務内...
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滑らかに団扇が舞って祭り更け

祭りには、団扇がつきものだ。 輪になって、あるいは列になって踊っている踊り子の手元には、必ず団扇がある。 団扇は、もとも‘あおぐ’ためより‘はらう’とか‘かざす’役割のものだった。 もともとは、翳(さしば)といい...
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地図見ても昼は分からぬ夜の街

歓楽街の中にあるオフィスを訪ねることになった。 地図を描いてくれた相手は、夜の街の印象によって描いているため、目標はバーやナイトクラブが大部分である。 ところが、昼間の歓楽街は、ネオンや電飾入りの看板はすべて電気を切っている。...
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剣豪の厳しさ武蔵の絵が語る

剣豪・宮本武蔵は、絵画の世界でも号・二天と称してすぐれた作品を残している。 代表的な作品として、和泉市・久保惣記念美術館にある「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず )」があげられる。重要文化財である。 この絵には、武人としての武蔵の...
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