川柳徒然草

川柳徒然草

天高く何を食べても肥ゆる秋

秋になると、夏バテで落ちていた食欲が回復し、体重も増加する。 何故食欲が出るのかは、諸説ある。穀物や果実、水産物など、多くの食材が旬を迎える。美味いものが周囲にあふれる時期だから、食欲が増すのは‘自然のなりゆき’である。 秋風...
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へらを打ち名を捨て実を取りに行く

「へらを打つ」という言葉がある。話を合わせるということで、こちらの考えは脇に置いて、相手の話す内容に同調するという意味である。だらしなくあいまいに笑うさまを「へらへら笑う」と言うが、この意味も込められているようだ。 「へら」という言...
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青柳と名乗りバカ貝とは呼ばず

「ばかがい」という名の貝がいる。 バカガイ科バカガイ属に分類されており、正式の名前である。 アサリやハマグリなどと並んで、食用としてなじみ深い。 「馬鹿貝」という名を寿司ネタとして供したり、品書きに表したりすることを嫌っ...
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秋深し隣の柿が食べごろだ

秋の果物と言えば、第一に柿である。一つだけ残された柿の実を見ると、一段と秋の深まりを感じる。 それにしても、隣の芝生は青いと言われるが、隣の柿の実も美味そうに見える。
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少年のぬけがら時さかのぼる

時間は、流れるものと思われている。 流れるもので、代表的なものは川だ。 北海道で、小さな川にあふれるほど遡上しているサケを見た。 あのサケは、これから産卵をして一生を終えるのだ。 新たな‘生’のため’死’に向かい、...
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猿芝居シナリオ書きのうす笑い

永田町がにぎやかだ。 与党に対し、野党がやみくもに反対する、といういつもの図式である。 それを、マスコミが大げさに煽りたて、もめているように仕立て上げる。 国民は、何が問題でどのように解決しようとしているのか、よく分から...
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木登りが下手でサルからヒトになる

ヒトは、500万年前以上前には体中に毛が覆われて木登りをする、チンパンジーと同じ祖先のサルだった。 今から300万年以上前に二足歩行していた、私たちの遠い祖先であるアファール猿人は、脳が非常に小さくチンパンジー位の大きさしかなかった...
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顔洗うネコ見て傘を持てと言う

1884年6月1日、日本の最初の天気予報が出された。 予報内容は日本全国を一文で表し第1号の予報は「全国一般風ノ向キハ定リナシ 天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」というものだ。 すなわち、「全国的に風向きは定まりがない。天気は変わ...
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見え透いた嘘でも親はだまされる

人間は嘘をつく生き物である。 もともと、生物は日常的に嘘をつき、騙すという行為を行って生き延びている。 他者を騙すというのは‘自己利益’を得るための道具であり、進化の証である。 京都大学の研究グループが、正直者と...
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古地図見て街をたどれば江戸の風

東京の都心では、○○跡地という石碑をときどき見かける。 東京駅の、日本橋口前には「北町奉行所跡地」がある。 桜吹雪の入れ墨で有名な、遠山の金さん(遠山左衛門尉景元)が3年間ここで奉行を務めた。 江戸町奉行の職務内...
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