川柳徒然草

途中下車何かが起きてくる予感

長距離の乗車券やフリーきっぷを利用すると、’途中下車’ができる。 JRの場合、100キロを超える乗車券は有効期間内であれば、何度でも改札外に出られる、という規定がある。 ただし、101キロ以上でも、「大都市近郊区間内相互発着」...
川柳徒然草

ほどほどに生きほどほどに死ねばよい

’ほどほど’というと、かなりいい加減な響きがある。 世の中の出来事や自分の生き方について判断に迷う時、ほどほどがいいと言って、曖昧なことで妥協することがままある。 似たような言葉に、‘中道(ちゅうどう)’がある。 ’中道...
川柳徒然草

行雲流水ひっかきまわし生きてゆく

久しぶりに、鴨長明の『方丈記』を読んだ。 「行く川のながれは絶えずしてしかも本の水にあらず」から始まる、わが国随筆文学の代表作の一つである。 しかし、読むたびに鴨長明のように、世間を捨てては生きていけないと思う。 ...
川柳徒然草

飛び石の乱れに日本の美を見つけ

日本庭園に特徴的なものとして、’飛び石’がある。 飛び石の起源は、千利休が岩石や鉱脈の一部が地表に現れている所をみて、茶庭に取り入れられたことに始まる。 茶室へと向かう道の間に、土や苔で履物が汚れないように、土を踏まずに伝い歩...
川柳徒然草

耳当たり良い話だが何か有る

孔子は「忠言というものは、素直には聞けないが、役に立つものである」と言っている。 徳川家康は「諫言は一番槍に勝る」と言っている。 人は「甘言」に弱く、すぐ乗ってしまう。 耳当たりの良いはなしには、用心が必要だ。
川柳徒然草

アッツ桜秘話を包んだ色で咲く

アッツザクラ が、花を開き始めた。 我が家のアッツザクラの花は、濃いピンクだがどこかに暗さがある。 アッツザクラのもともとの意味は、葉の厚い桜という、見た目からつけられている。 そこから、「厚桜」と呼ばれるように...
川柳徒然草

福の神去ってゆくのは急ぎ足

狂言に「福の神」という演目がある。 参拝客二人の前に現れた 福の神が「毎年参拝に来るお前達を金持ちにしてやろう。だから酒をくれ」と要求する。 男たちが福の神へ酒を奉げると、旨そうに飲みながら金持ちになる秘訣を歌いはじめる。 ...
川柳徒然草

臨月のママはお腹に語りかけ

妊娠七週目の胎児が、胎盤の中で動いている映像を見た。 すでに、命あるものの行動だった。 出産までに約40週かかるとされているが、その最初期でもすでに生き物として活動していることに感動した。 いよいよ出産が迫ると、胎児は胎...
川柳徒然草

五百羅漢悪友の顔みな揃い

大分県の耶馬渓にある羅漢寺には、日本最古の五百羅漢が祀られている。 全国「羅漢寺」の総本山である。 1300年以上前の大化の改新の頃、インドの僧侶・法道仙人がこの地で修行したことから開かれた岩窟寺院である。 ここには、全...
川柳徒然草

負けてたまるか闘志が燃えるがん病棟

ガンも、近年は不治の病ではなくなっている。 しかし、がんの宣告を受けると身構えてしまう。 がんセンターに入院したことがあるが、雰囲気は暗かった。 中には、今日にも死にそうな顔をしている人もいた。 人間、いつかは必ず...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました