川柳徒然草途中下車何かが起きてくる予感 長距離の乗車券やフリーきっぷを利用すると、’途中下車’ができる。 JRの場合、100キロを超える乗車券は有効期間内であれば、何度でも改札外に出られる、という規定がある。 ただし、101キロ以上でも、「大都市近郊区間内相互発着」...2021.04.25川柳徒然草
川柳徒然草ほどほどに生きほどほどに死ねばよい ’ほどほど’というと、かなりいい加減な響きがある。 世の中の出来事や自分の生き方について判断に迷う時、ほどほどがいいと言って、曖昧なことで妥協することがままある。 似たような言葉に、‘中道(ちゅうどう)’がある。 ’中道...2021.04.24川柳徒然草
川柳徒然草行雲流水ひっかきまわし生きてゆく 久しぶりに、鴨長明の『方丈記』を読んだ。 「行く川のながれは絶えずしてしかも本の水にあらず」から始まる、わが国随筆文学の代表作の一つである。 しかし、読むたびに鴨長明のように、世間を捨てては生きていけないと思う。 ...2021.04.23川柳徒然草
川柳徒然草飛び石の乱れに日本の美を見つけ 日本庭園に特徴的なものとして、’飛び石’がある。 飛び石の起源は、千利休が岩石や鉱脈の一部が地表に現れている所をみて、茶庭に取り入れられたことに始まる。 茶室へと向かう道の間に、土や苔で履物が汚れないように、土を踏まずに伝い歩...2021.04.22川柳徒然草
川柳徒然草耳当たり良い話だが何か有る 孔子は「忠言というものは、素直には聞けないが、役に立つものである」と言っている。 徳川家康は「諫言は一番槍に勝る」と言っている。 人は「甘言」に弱く、すぐ乗ってしまう。 耳当たりの良いはなしには、用心が必要だ。2021.04.21川柳徒然草
川柳徒然草アッツ桜秘話を包んだ色で咲く アッツザクラ が、花を開き始めた。 我が家のアッツザクラの花は、濃いピンクだがどこかに暗さがある。 アッツザクラのもともとの意味は、葉の厚い桜という、見た目からつけられている。 そこから、「厚桜」と呼ばれるように...2021.04.20川柳徒然草
川柳徒然草福の神去ってゆくのは急ぎ足 狂言に「福の神」という演目がある。 参拝客二人の前に現れた 福の神が「毎年参拝に来るお前達を金持ちにしてやろう。だから酒をくれ」と要求する。 男たちが福の神へ酒を奉げると、旨そうに飲みながら金持ちになる秘訣を歌いはじめる。 ...2021.04.19川柳徒然草
川柳徒然草臨月のママはお腹に語りかけ 妊娠七週目の胎児が、胎盤の中で動いている映像を見た。 すでに、命あるものの行動だった。 出産までに約40週かかるとされているが、その最初期でもすでに生き物として活動していることに感動した。 いよいよ出産が迫ると、胎児は胎...2021.04.18川柳徒然草
川柳徒然草五百羅漢悪友の顔みな揃い 大分県の耶馬渓にある羅漢寺には、日本最古の五百羅漢が祀られている。 全国「羅漢寺」の総本山である。 1300年以上前の大化の改新の頃、インドの僧侶・法道仙人がこの地で修行したことから開かれた岩窟寺院である。 ここには、全...2021.04.17川柳徒然草
川柳徒然草負けてたまるか闘志が燃えるがん病棟 ガンも、近年は不治の病ではなくなっている。 しかし、がんの宣告を受けると身構えてしまう。 がんセンターに入院したことがあるが、雰囲気は暗かった。 中には、今日にも死にそうな顔をしている人もいた。 人間、いつかは必ず...2021.04.16川柳徒然草