川柳徒然草

無駄たくさん詰めて人間らしくなる

無駄というのは、役に立たないこと余計なことであり、効果・効用がないことを言う。単的に言うと、お金や、時間、資源、労力、命などのコストが有効に使われないということである。‘有効に’ということだから、自分の目的や目指しているものと違うものとい...
川柳徒然草

檻の外ながめゴリラの薄笑い

’ヒトの檻’が、各地の動物園に作られている。たくさんの人間が、その中に入り写真を撮ったりして喜んでいる。近くで、ゴリラが檻の中からじっと見ている。その表情を見ていると、どちらが’鑑賞’されているのか分からなくなる。
川柳徒然草

暇だから余計な苦労また見つけ

自分の時間がたっぷりあるということは、贅沢なことだと思う。「高齢期」に入ると、その贅沢をたっぷり味わえる。 ところが、私たちはその暇な時間を無駄に過ごしてしまうことが多い。人は、自分で気ままに使える自由な時間ができると、 その時間を...
川柳徒然草

絆創膏貼って喧嘩に勝った顔

子供は、絆創膏が好きだ。何かあると、すぐ貼りたがる。 そして、貼って貰った時の得意げな顔は、とてもかわいい。 絆創膏は、子供にとって勲章のようなものだろう。 どうせすぐ剝いでしまうのだが、しばらくは得意にさせておきたい。
川柳徒然草

だまされぬふりして親は騙される

「おふくろはもったいないが騙しよい」という川柳がある。どら息子から見ると、おふくろを騙すのはたやすいものだろう。もっとも母親の方も、見え見えの嘘を見抜いているが、わずかな真実を見つけて、だまされてないふりをして騙される。 もともと、...
川柳徒然草

ウグイスの声に話の腰折られ*

ウグイスは、春告鳥と言われる。オオルリ、コマドリと並んで日本三鳴鳥のひとつである。しかし、鳴き方には上手下手がかなりある。 今年も、梅の花が盛りを過ぎたと思ったら、ウグイスが鳴き始めた。まだ、ケキョケキョの繰り返しだが、間もなくホー...
川柳徒然草

たけのこは三日見ぬ間に屋根を超え*

たけのこ料理のレシピが、梅の花が終わる頃には話題に上り始める。たけのこは、季節を強く感じさせる食材の一つである。たけのこで、店頭で目にする機会が最も多いのは、孟宗竹である。孟宗竹は、主に3月初旬~5月中旬が旬だと言われる。淡竹・真竹は、孟...
川柳徒然草

秘すれば花と何か有りげなそぶり見せ

「秘すれば花」ということわざがある。室町時代の能の役者・作者、世阿弥が『風姿花伝』に残している言葉である。「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」と後に続く。秘密にすれば花だが、秘密にしないと花にはならない、ということだ。ここでいう’花...
川柳徒然草

駆け引きに負け正直とほめられる

駆け引きは、政治の場だけではなく、ビジネスの場でも頻繁に訪れる。 駆け引きは、戦場における作戦上の言葉である。「駆け」は馬に乗って駆けることから敵に向かって攻め進むこと、「引き」は馬の手綱を引くことから退却を意味した。ビジネスの場に...
川柳徒然草

メガネかけ少し変身した気分

メガネは視力補正具だが、心理的に変身願望を満たす効果があるといわれている。メガネは、フレーム部分が「仮面」のような役割を果たしているのだろう。 そこで、フレームがその人の性格や願望を表しているのだから、いろいろ分析されている。 ...
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