ニーチェは‘神は死んだ’と叫んだが、神に代わるものを見つけられずに、とうとう精神的に壊れてしまった。
西洋の哲学では、都合が悪い部分は常に‘神’の存在に頼っている。
神を信じないという哲学でも、’キリスト’を信じないと言っているだけで、神に代わるものを探して混乱しているだけのように思う。
科学万能の近代に至り、科学的に神なんて存在しないと思う人たちが多数になっている。
日本ではこの傾向が強いが、しかし、ことあれば神社仏閣に詣でる。
都合の良い時だけは、神というスーパーパワーを信じようとするのだろう。
ところで、最近の脳科学では、人間の脳には神に該当する部分があるのではないか、とも考えられているようだ。
被験者を、文字が0.5秒だけ出てくる画面の前に立たせて、好きな文字が出た時にボタンを押させる実験をした。
すると、文字が出る約2秒前から何らかの察知をして、ボタンを押す準備ができていることが脳波に出ると分かった。
文字が出てくるのは、ボタンを押す0.5秒前だから、次の字が表示されてない段階で脳が先を予測して、一種の緊張波が出る。
現在の科学では全く説明できない現象であり、この部分は’神の仕業’と考えるほかない。
この実験は、世界各地で多くの被験者を対象に行われたが、ほとんど変わらない結果が出ているということだ。
神は、一人ひとりの脳の中にいるらしい。