豊かさを見つけ苦労がまた増える

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豊かさには物理的なレベルの豊かさと、精神的なレベルでの豊かさがある。

これからは、物の豊かさより心の豊かさを求めるべきである、とよく語られる。

しかし、松下幸之助は「神ならばいざしらず、人間であるかぎり、心の豊かさとともに物の豊かさを望むのが当然の在り方であり、人間としての本質に生きる姿であると思うのであります」と言っている。

内閣府が発表した「国民生活に関する世論調査」(平成24年6月)では、今後の生活において「心の豊かさやゆとりのある生活に重きを置きたい」と回答した人が、64.0%となっている。

男性(61.2%)よりも女性(66.4%)にその傾向 が 強 く、年 齢 別 で は 60 代(70.6%)、50 代(68.0%)で高くなっている。

しかし、30代では「物質的な面で生活を豊かにすることに重きを置きたい」とする人が42.1%、20代で39.5%あり、若い人では物質的な面での豊かさに関心がある人が多い。

古代ギリシャのストア派哲学者エピクテトスは「豊かさとは、多くの富を所有することにあるのではなく、少ない欲求を持つことにある」と語っている。

精神的な豊かさは「自分の心が満たされているか否か」というきわめて個人的・主観的なものである。

物質的な豊かさを満たされないから、やせ我慢をして心の豊かさなどといわず、物欲のレベルを下げることが大切だろう。

しかし、物欲の種は尽きない。

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