年齢を重ねるごとに、脛が細くなっていく気がする。
相当かじられたせいかなと思い、子育てに関連のありそうなことわざを調べてみた。
「子故に泣けど子が無くて泣く人は無し」というのが有った。
子供を持たなければ寂しいが、子供のために苦労しなくて済むという意味で、昔も今も親は同じ悩みを持つものだ。
「子が無くて泣くは芋掘りばかり」というのも有った。
子がなくて困るのは、子芋が付いていなければ困る芋掘り農家ぐらいである、というユーモアを含んだことわざである。
’腕一本脛一本’という熟語が有る。
腕は仕事をする腕であり、すねは歩き回る足のことを指し、両者とも働いてお金を稼ぐ道具として使われていた。
特に「すね」は昔から「労働」という意味にも使われていたようだ。
ところで、脛が細くなるのはあながち子供のせいばかりでもないことが分かった。
筋力の衰えである。
高齢になって感じる筋力の衰えは、日々の運動量が減って筋繊維が細くなったことが原因である。
’運動器症候群’といい、骨や筋肉、関節など、体を支えたり動かしたりすることに関わる運動器が衰えて、立つことや歩行、階段の昇降が難しくなった状態を指す。
筋繊維は、加齢が原因で大きく減少することがない組織である。
ほんの少しの段差でつまづいたり、すぐ転倒しそうになるなどが続くと、脚の筋肉を鍛える必要がありそうだ。