活断層が都市の虚構を揺り崩す

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日本は、自然災害が多い国だ。

中でも、人体に感じる有感地震の回数は年に1,100回以上で、これは1日あたり3~4回の割合になる。

日本では、世界で起きる地震の10~15%が発生しており、マグニチュード6.0以上の大地震に絞れば20%にもなる。

地震の大きな原因の一つに活断層がある。

活断層とは、地球の表面にある「断層」のなかでも、地震が起こりうる断層のことである。

日本には、これまで存在が確認されているものだけで少なくとも2000以上の活断層があるといわれ、実際はさらに多くの活断層が存在すると考えられている。

地震などの災害時には、人は様々な状況でパニックを起こすものと信じられているが、実際はその逆のようだ。

むしろ人々は警報を受け取っても、自分たちに危険が迫っていることをなかなか信じようとしないという‘正常性バイアス’に陥る。

人間の脳には、心の平安を守る防御作用が元々備わっており、正常性バイアスもその防御作用の一種である。

正常性バイアスが働くと、予期しない事態が発生しても、自身が直面している状況が日常とさほど変わらない状態(=正常な状態)であると自動的に認識する。

この防御作用が働くと、本来であれば‘危険な状態’と判断すべき事象を‘大したことは無い’と誤認する。

こうして、災害現場から逃げ遅れて、大きな惨事を招くことになってしまう。

パニックよりもこちらを心配すべきだろう。

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